2005年12月31日

強襲!サイヤ人

去る12月29日・30日、東京ビッグサイトにて、コミックマーケット69が開催された。
『コミケ』と呼ばれる、余りにも有名なこのイベント、要は巨大な同人誌フリーマーケットなのである。 公式カタログによると、参加する同人誌サークルは約35000組、 来場者は約500000人。フリーザ様の戦闘力よりも多いじゃないか。

僕は何を血迷ったか、今回のコミケに行くことにした。
同人誌には大して興味が無いし、そんなにヒマなわけでも無いのだが、敢えて言うならば人生経験の一環だ。

まずはネットでコミケの情報収集。様々な所で「コミケは戦争だ」、「地獄絵図」などと耳にしていたので、 今回初参戦の僕は綿密に情報収集した。
まず参加者は事前に、『カタログ』という、 どんなサークルがいつどこでどんな同人誌を売っているかなどのデータをまとめた本を買うのが一般的らしい。
このカタログ、もちろん街の本屋さんなどには売っておらず、それ系の店か大きな本屋さんに行って購入しなければならない。

僕は秋葉原に赴き、『アニメイト』にてカタログを購入した。意外に、かなり恥ずかしかった。
というか、この『カタログ』、2200円もしました。高いよ。300円しか持っていなかった僕は、 後輩のヒロポンに借金をして、なんとかカタログを購入した。最低の先輩だ。

カタログを開いてみると、総ページ数約1000ページ。最初の数十ページに、 コミケの概要やコミケ初心者へのアドバイスが書いてある以外は、全部サークル紹介。
同人誌を買いに行くわけではなく、コミケを体験してみたいだけの僕にとっては、ほとんど粗大ゴミである。

とりあえず2200円の粗大ゴミにザッと目を通してみたところ、分かったことはひとつ。

コミケというお祭りは、体力勝負だということ。

毎年毎年、多くの戦士たちが、コミケ中に疲労困憊して倒れるらしい。地方に住んでる戦士たちは、有給をとって、 飛行機やら新幹線やらで駆けつけるんだって。

 

さて、今回僕とともにコミケに赴く勇者は、 あきさんと台湾さん。僕とあきさんは綿密な打ち合わせを重ね、 開場前行列に参加してみることにした。

開場前行列とは、その名の通り、コミケが始まる前から並ぶ行為である。
クソ寒い今の時期に、何のためにそんな苦行をするのかというと、お目当てのサークルの同人誌を確実にゲットするためだ。 猛者クラスのコミケ戦士は、前日からテントを張ったりして徹夜で並び、入場とともに猛ダッシュして同人誌を買うらしい。

僕たちビギナーにはそこまでの荒行はさすがにムリなので、開場30分前ぐらいに会場に行ってちょっと並んでみることにした。

コミケ前日、僕は過剰なぐらいの睡眠をとり、万全の状態で出撃した。

 

当日、台湾さんが当たり前のように寝坊しました。僕とあきさんは彼を無視して、早速会場へ。
りんかい線で行ったんですが、会場に近づくにつれて、空気の質が変わっていくのが分かります。

『国際展示場前』という駅で下車すると、駅は既にコミケ一色。 駅中に2次元美少女たちのポスターがベタベタと貼ってありました。

駅から降りるとそこは異世界だった。膨大な数の人間が列を作り、ノロノロと移動していきます。
マクロな視点で見ると、人の群れはノロノロとしか動いていないのに、ミクロな視点で一人一人の戦士を見ると、 やたらと早歩きしているんですよ。不思議だ。
花火大会終了直後の混雑が、町中で一日中起きているところを想像してもらえば、少しはその光景をイメージしてもらえるかと思います。

僕たちは迷いに迷って、やっとお目当ての行列にたどり着くことができました。はっきり言って、絶望的な長さの行列です。

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この写真は、行列の先頭部分です。
写真からは全貌が伺い知れませんが、係員の指示によってギチギチに圧縮された人間の帯が、全長数kmに及んで伸びているんですね。

とりあえず並んでみましたけど、行列はピクリとも前進しません。浜風が吹きすさぶ中、じっと立ち尽くす数万のヒトたち。 PSPとかニンテンドーDSをやってる人が多かったですね。僕の前の人はマリオカートやってました。 そしてあきさんは列の中で体育座りして寝ていました。列がいきなり動き出したら、彼女は間違いなく圧殺されていたでしょう。

一時間ぐらい辛抱強く並んだところで、僕たちは並ぶのをやめることにした。
そもそもコミケを冷やかしに来ただけの僕らには、列に並ぶ理由が全く無いですからね。
開場前行列の恐ろしさを身をもって知った僕は、この行列に前日から並ぶことができる戦士を心から尊敬した。その体力と忍耐力があれば、 どんな道に進んでも大成できるよ。

僕らは近くのマクドナルドにエスケープし、しなびたポテトを食べながら休息をとった。ここでもあきさんは堂々と睡眠。 この人なにしに来たんだろ?と考えているうちに、台湾さんが合流。行列もだいぶ解消されてきたので、 いよいよビッグサイトに入場することにしました。

入場してみると、まぁ当然なんですけど、すごい量の人間がいました。

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特に危険なのが、4枚目の写真、中央奥の場所です。見えづらいですが、ここが同人誌を売るメインスペースであり、 売り手と買い手が巨大なフロアにブロイラーのようにギュウギュウに詰め込まれています。まさに人海。僕は三国無双を思い出しました。 この建物が姉歯系の物件だったら、確実に床が抜けていたでしょう。

人の波を掻き分け、僕たちは今日のメインディッシュであるコスプレ広場へと向かいました。
屋外のコスプレ広場には、コスプレイヤーたちが所狭しとひしめき合い、異常空間を作り上げていました。この広場以外では、 コスプレイヤーたちを撮影しちゃいけないんですよ。

僕は魅力的な戦士たちを撮りまくった。

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黄金聖闘衣(ゴールドクロス)の二人。素手でクロスを破壊できそうなのは多分気のせいです。後ろにいるのは、 エヴァンゲリオン零号機と弐号機のパイロットですね。

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よくわかんないけど、メイドさんです。この人可愛かったですね。撮影されっぷりも堂に入っており、色々なポーズを披露していました。
てかこの人のマネージャーみたいのがいて、「はい、撮影はあと10秒でーす、10,9,8,7…」などと仕切っていました。 カリスマコスプレイヤーには専属ジャーマネがいるんでしょうか。


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勇者ご一行。サマルトリアの王子がマジかわいかったです。


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誇り高きサイヤ人の王子、ベジータ。腰にシッポを巻いているところから察するに、まだ地球に来たばかりのようです。
写真一枚いいですか?と聞くと、とても気さくにOKしてくれました。彼はいいサイヤ人だ。


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ハマーさん。普通にそこらをウロウロ歩いていたので、最初はコスプレイヤーだと気付きませんでした。彼もベジータと同じく、 とてもいい人だった。個人的には今回のベストコスプレイヤーだと思います。

と、このように、コスプレ広場は最高に楽しかった。他にも、オッサンのメイドなど、本気でイタイ戦士が大勢いたんですが、 僕は怖くて声をかけられませんでした。
一方、台湾さんは、露出の多いコスプレイヤーを追い掛け回しながら「今度は夏に来よう、露出が多いだろうから」などと語っておりました。

14時過ぎ。疲れ果てた僕らは水上バスに乗って、オタクひしめく東京ビッグサイトを後にしました。
歩いたり人に揉まれたりして、足が肉棒のようになりましたが、大満足。噂に違わぬ修羅場ぶりだぜ!

ただ僕が意外だったのは、コミケの客層が思っていたよりずっと幅広かったということ。コミケには純粋キモヲタ戦士しか来ない、 と僕は思い込んでいたのですが、それは大きな誤解でした。
実際は小さな子供から老夫婦、コスプレした外人など、あらゆる人間がいた。まさに人種のるつぼ(Melting  Pot)だ。 凄まじいエネルギーを感じました。

『コミケ』という言葉はしばしば気持ちワルイものの代名詞として使われるけど、これは日本が世界に誇れる行事だと思う。この集客力、 ありえない。
徐々に小さくなっていくビッグサイトを船窓から眺めながら、僕はそんなことを考えていました。

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あ、あれ?ビッグサイトの上になんか見えるのは…。
ズームしてみると、

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オタクたちの行列でした!ギャフン!ありえない!

2005年12月26日

僕の聖夜、彼の性夜

はい、皆さん、メリークリスマスでした。楽しいクリスマスを過ごせましたか?

僕はというと、23日の読書会の疲れもあり、24日は夜まで寝ていました。なんかもうダルくてしょうがなかったからね。
数週間前にコタツの封印を解いて以来、僕の睡眠時間は等比級数的に増加を続けており、最近は冬眠に入ったクマの如く、 昏々と眠りまくっております。
コタツに入って10分もすると意識が混濁してきますからね。読書をしたり漢文を読んだりしよう、という意志はあるのですが、 コタツのせいでできない。コタツってのは最高の時間ドロボウ(タイム・イーター)であります。

そういうわけで、クリスマスイブも僕はコタツに潜り込んで奇妙な姿勢で眠っていたのですが、夜、 中学の同級生であるちーさんから、クリスマス会やってるから早く来い、みたいなメールが来たので、 心を鬼にしてノコノコと行くことにしました。
正直、その時の寝起きの僕の気持ちとしては、家で惰眠を貪ったりインターネットをしたりしてダラダラ過ごしたかったのですが、 やっぱり誘ってもらえるのは嬉しいですし、なにより人間、誘ってもらえる内が華ですからね。

呆けた顔で会場に着いてみると、妙にはしゃいでいる数人の男女の傍らで、鍋がグツグツと音を立てて煮えていた。
なんか人数にそぐわない異常な大きさの土鍋に、親の敵のように食材がぶち込まれています。家を出る直前に軽く夕食をとってしまった僕は、 そのボリュームに圧倒された。クリスマスにちゃんこ鍋というチョイスにも、いささか疑問が残りますし、 そもそも僕は既に鍋に飽きかけてたんですよ。先週の月・火にかけて、ヒロポン宅で3食連続鍋をやってしまいましたからね。

用意されていた鍋の一方、僕の方も、大好物のファミリーマートフライドチキンを購入してきており、 部屋の中は飽食の国ニッポンを象徴するかのように食い物で溢れかえっておりました。

スパークリングワインを開封し、乾杯。だんだん僕もクリスマス気分に酔ってきました。いきなりズボンを脱ぎだす女性も約一名。 うはwwwメリクリwwwwおkwwwwwwwwwww

深夜になると、コンコンさんが合流。なんか彼、一丁前にスーツなんぞを着ており、自慢げです。 今まで彼女とデートだったらしい。
しかし、詳しく話を聞いていくにつれ、彼のクリスマスイブ・デートの異常さが明らかになってきました。

彼、自分で高級和食ディナーを予約しておきながら、当日お金が足りず、年下の彼女に払わせたらしい。堂々と。 そしてほとんど無一文になった彼は、僕たちの所まで切符も買えず、仕方なくこども料金で来たんだって。デート職人・ が聞いたら青筋立てて怒り出しそうなお話です。

他にも異常な話があったんですが、一応コンコンさんの名誉のために伏せておこうと思います。

で、僕は彼の白痴デートを聞きながら大笑いしてたんですけど、自分のことを省みてみると、そうそう笑ってもいられない。
そもそも、僕とコンコンさんとOSOさんの三人は、ここ数年のクリスマスを常に一緒に過ごしており、 毎年毎年僕の家で飲んだくれながら徹夜で愚痴を吐いていた仲なのです。みんな気持ちいいぐらいに恋人とかその類のものがいなかったからね。

「そもそも22にもなって彼女の一人や二人もいないのは異常だ」

「本来ならこの歳になれば勝手にできてしまうものだよ、彼女なんてものは」

「生まれてこなけりゃ良かった」

「本当に、彼女が、ほしい。メリークリスマス」

そんな堅牢な一枚岩だった三人にも、今年になって亀裂が入りました。コンコンさんとOSOさんには念願の彼女が降臨したのです!あ、 あれ…?ポキにはそんなの降臨してないよ…?

それでも非モテ三銃士の絆は不滅のはず!去年のクリスマスにみんなで約束したもん、「仮に彼女ができたって、 クリスマスはみんな一緒だぜ、彼女なんかよりこの集まりの方がよっぽど大事さ」ってね!

僕は三銃士の残る一人、OSOさんに電話をかけまくった。出ない。出ない。おかしい。

コンコンさんの情報によると、奴はやはり彼女とデート中らしい。

「行けたら行くよ」

OSOさんからこんな連絡が入りました。待ちわびる僕。現れないOSO。募るイライラ。

そして24から25へ日付が変わる直前、彼から一通のメールが届いた。

「すまない。また今度飲もう。」

こ、この野郎!そうか、今から彼女とセクロスか!セックルか!僕は怒りのあまり、 今から新宿渋谷池袋中のホテルをしらみつぶしに探し回ろうとすら考えた。
聡明であり、そして僕との付き合いも長いOSOさんのことですから、僕がこのような反応をするのも織り込み済みのあのメールでしょう。 クソが!去年のイブには二人で朝からビリヤード打ちっぱなしした仲だったのに…。

僕は湧き上がる激情を酒で紛らわせながら、盛り上がった。よくわかんないけど、みんなも楽しそうだった。 コンコンさんはネクタイを頭に巻いて酔っ払いのマネしてた。

こうしてイブの夜は更けていきました。

翌朝。
僕らは特に意味も無くテレビを見ていた。魔法戦隊マジレンジャー、仮面ライダー響鬼、二人はプリキュア…。
クリスマスの朝っぱらから戦隊モノやらアニメやらを鑑賞する男女6人。意味がわからないが、これもいいもんだ。

さらにケーキを食べ忘れてたことにふと気付き、いきなりケーキタイム。しかも、 ワンホールのケーキをナイフでカットなどすることなく6人で同時につつきながら食べるという斬新すぎるスタイル。 ケーキはグチャグチャになるわ、クリームだけ食ってるやつがいるわでメチャクチャでしたが、まぁ美味しかった。 僕は二日酔い気味だったんであんまり食べなかったんですけどね…。

というか最近は、前日の酒が抜け切らないうちにまた飲み会に行ってしまうという悪循環が多くて、二日酔いが慢性化しています。季節柄、 ワインを飲む機会が多いのも一因かもしれない。僕の経験則上、ワインは本当に悪酔いを引き起こす。

というわけで、帰り道、朝の強烈な日差しに吐き気を覚えながら、しばらくお酒は控えようかな、と思いました。 まぁ明日も忘年会なんですけどね。


そういえばクリスマスイブには、ヒロポンからしきりに写メールが送られてきました。彼は彼で、 前回紹介した彼女と二人で楽しくクリスマスを過ごしていたみたいです。

彼女とのディナーですo(^ー^)o
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見た瞬間に笑い死にしそうになりましたよ。彼の体の張りっぷりに、僕は自分でも気付かぬうちに最敬礼のポーズを取っていた…。

なにはともあれ、今年のクリスマスも無事五体満足で切り抜けることができて、本当に良かった。 僕の心のアルバムにまた新たな1ページが加わった。
みなさん、お疲れ様でした!

2005年12月24日

天理と人欲と社会的ゾルレン

昨日。ユリアン教授の主宰する読書会が行なわれました。

常日頃から『タフな読書力を身に付けろ』と提唱するユリアン。今回の課題図書は 『中国近代思想の屈折と展開』です。僕にとっては、タイトルとか装丁とかだけで嫌になってくる類の本だ。

そもそも僕はタフな読書力なんぞは全く持ち合わせておらず、読書に関してはそこらへんの幼稚園児以下。そう、あれだ、 学習障害児ってやつだ。興味が無い本を開くと確実に、数分で睡魔に脳をレイプされてしまいます。
最近はもう開き直っており、寝つきが悪いときなんかには、寝っ転がりながら小難しい本を読むことにしている。すると、 とっても気持ちよく眠れるんですよ。ドリームウェル・ドリエルも真っ青の、最高の睡眠導入剤です。

こんな僕にとっては、ユリアン教授が指定する課題図書はいささかヘヴィ過ぎる。夏合宿のために指定された課題図書なんて、 僕一ヶ月間ぐらい手元に持ってたのに、前書きしか読まないでディスカッションに参加しましたからね。

「よく読んでないんでわかんないんスけど、○○ってことだと思います」

それはアウトだぁ、EBA君!

このままじゃいかんざき。もっとタフな読書力をつけなければいかんざき!
ということで、今回の『中国近代思想の屈折と展開』こそは、キッチリと精読するぞ!と、僕は心の中で誓ったのです。

当然、ムリだった。
ナナメ読みしたのに、読めたのは全体の4分の1ぐらい。そしてナナメ読みしただけあって、書いてある内容もよく意味が分からない。 時間は腐るほどあったのに、本当に腐ってしまったようです。

おまけに、前の晩にツイシィさんと、 なんで足の親指の爪の内側にたまるカスみたいなのはあんなに臭いんだろう、みたいな議論を交わしながらウイスキーをガバガバ呑んでたら、 見事に二日酔いした。もう一押しで胃の中身をリバースしそうでしない、そんな微妙な気持ち悪さ。 当日の朝から課題図書を必死こいて読めば間に合うはず!とふざけた予定を立てていたのですが、それもご破算でございます。
二日酔いにかこつけていっそ読書会なんて休んじまおうか、ちょうど天皇タンの誕生日だし、とも、チラッと思いましたが、 一応行くだけ行くことにしました。参加することに意義があるもんね。オリンピックかよ。

さて、読書会の会場はユリアン教授の家。神泉にそびえたつ億ションぽいマンションの一室に、 彼は妻と住んでいる。

僕はこみ上げる吐き気を堪えながら山手線に乗りました。もちろん最後の悪あがきということで、 電車の中でも課題図書を熱心にトバシ読みします。焼け石に水、 てかメルトダウンを起こした原子炉に水ってぐらいに意味が無いあがきなんですけどね。

そこに、チャラチャラした男女のカップルが乗り込んできました。僕は当然、課題図書そっちのけで彼らの会話に聞き耳をたてます。 情報を制する者は、世界を制するからね。

「もぅ〜、なんで遅れてくるの!?時間守ってよね!」

「わりぃわりぃ!」

「いい加減にしてよ、いつもいつも!」

「いや、来る途中で良い雑貨屋見つけてさ。 すっげぇイイもんあったから衝動買いしちまったよ」

「え?」

「ほら、見て、これ。ほら、動くんだぜ!カワイイっしょ? お前にあげるよ」

「…もしかして、これ買ってたから遅れたの?」

「おぉ、そうだよ」

「なぁんだ、早く言ってよ、もう!…ありがと!」

EBA「理は単に言葉として残存しているのではなく、 その時代の社会的ゾルレンを主導する現実的な影響力をともなって生きていることに誰しもが気づく…」

もうね、どこのギャルゲーの世界に迷い込んでしまったのかと思いましたよ。なんですか、この二人の、 打ち解けながらも甘ったるい会話は。僕は今から読書会ですよ?

天皇誕生日ですら、街に出るとこの破壊力なんですから、イエス様の誕生日なんかは街はもっとヤバイんだろうな。 家に閉じこもっていないと、僕の脆く壊れやすい精神は崩壊してしまうかもしれない。僕は暗澹たる気持ちで、約束の地・神泉駅に降り立った。

で、まぁ集合してみると、後輩であるヒロポンですら、 ちゃんと課題図書を読了していやがるんですよ。ご丁寧に大事なとこには付箋とか貼っちゃったりしてね。
僕はプライドをかなぐり捨てて、今すぐ要点をかいつまんで教えろ、などとお願いしましたが、彼の言うところのキーセンテンスを読んでも、 僕には意味が全くわからない。

本気で今からでも逃げようかと思いましたけど、そうこうしているうちに、ユリアンが当然のように遅刻して現れました。 まぁ2時間遅刻とかじゃないからユリアンにしては上出来だ。もう、逃げられない。

道すがら、ユリアンはスーパーに入り、ビールなどを購入します。ユリアンが缶ビールを無造作に24本とか買ったので僕は驚いた。 なんで4人しかいないのにこんな豪快に買うんですか?ていうか、今日飲むんですか?
二日酔いの僕は山のような缶ビールを見て、それだけで吐きそうになりました。

今までの経験則上、ユリアン教授の家ってのはなんか妙に緊張するんで、 飲み会しててもとっても微妙なテンションで場が進行していくんですよ。やたらと上機嫌なユリアン、 なに考えてんのかよく分からないユリアン妻、一様に乾いた笑い声を発する学生たち。
こういう時は、間を持たせるためにタバコをバコバコ吸うのがセオリーですが、「おい、タバコ吸ってもいいですか」 などと言い出すのも憚られる。
まぁこうした理由で全くリラックスできない飲み会なんで、できれば敬してこれを遠ざけたいところです。でもユリアンは飲む気マンマンみたい… 。

こうした不安と体調不良を孕みつつ、読書会が始まりました。僕はいきなりユリアンに指名された。

「EBAさん、いかがですか、この本をお読みになって。重要だと思った点など、挙げてみてください」

知る由もありません。僕が教えてほしいぐらいですよ。
困った僕は、僕が読了したほんのちょっぴりのページたちから、大事そうな雰囲気の言葉をピックアップしてみた。

「そうですね、○○という部分が、僕にはキーワードのように思えました」

「その通りです、EBAさん!これはこの本の主題の一つと言えますね!」

ユリアンの、無闇にテンションが高いレスポンス。よ、良かった…。
まぁ僕はこれがキーワードかな、って思っただけで、それが言わんとしていることなんか全くわかっていなかったんだけど、 「お話になりませんね、お帰り下さい」とか言われなくて良かった。

いきなり気が抜けた僕は、その後4時間、神妙な顔をしながら適当にユリアンのトークライブを聞き流していた。13:30〜17: 30の休憩無しですからね。
僕も最初のうちは集中してたんですけど、いかんせん、ユリアン教授は話し出すと止まらない人なんですよ。休憩を入れよう、 とかいう発想が全く無い。永久機関だ。
いくら僕が優秀な頭脳・強靭な精神力を持ち合わせているといっても、4時間ぶっ続けの読書会はムリであります。最終的に僕、 爪の間のゴミみたいなのを定規でほじってましたからね。
まぁこうして、読書会は終わった。

その後、そのままユリアン家にて飲み会。クソ長い読書会のおかげで、僕の二日酔いもすっかり抜けておりました。
飲み会中、何を話したのかよく覚えていませんが、ユリアンの奥さんにメイド喫茶について根掘り葉掘り聞かれたことだけは覚えている。 ただただ疲れました。

そして21時ごろ、飲み会は唐突にお開きになりました。あの唐突さはなんだったんだろう。まぁ解放されて、ちょっとホッとしたよ。
ユリアン家を出た瞬間、チェーンスモーキングを始める僕ら。渋谷までダラダラ歩いて帰りましたが、渋谷という街の瘴気に当てられた僕らは、 精神に失調をきたしてしまいましたとさ。

24日に日付が変わった後、ヒロポンからのキチガイメールがご到着。なんでも彼、クリスマスになった途端に彼女ができたらしい。 さっきまで僕と一緒にスト�Kレインボーやってたっていうのに。
浮かれきっているヒロポンは頼みもしないのに、ご自慢の彼女の写真を添付してきました。

 

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メリークリスマスイブ、ヒロポン!みんなも良いおクリスマスを! 

2005年12月22日

日記

また更新が滞っちゃった。毎日、日記書こう書こうとは思ってたんですけど、そうやって先送りにしてたら一週間たってしまったよ。
この一週間、なにがあったのかを自分で確認するという意味もこめて、本当に日記形式でいきます。



12/14(水)
3限が江沢民先生の授業だったんですが、授業前に喫煙所にいたら友人が何人か集まってきたので、 授業はキャンセルして喫茶店でダラダラしました。喫煙所ってすごく寒いんだもの。
その後コンタクトレンズ買いにいって、寝た。

 

12/15(木)・16(金)
4・5・6限と授業。授業後、先生とかと酒を呑みに行く。

僕の友人に、ニコチン子さんという同級生の女性がおりまして、彼女、名前のまんまですが、 ニコチンが大好きなんです。マックポテト食いながらニコチンを食うようなニコチンジャンキーなんです。そんな彼女もお酒にはめっぽう弱く、 飲み会の時なんかは、ファーストドリンクからウーロン茶をオーダーしたりとやりたい放題。
これは飲兵衛のエゴなのですが、乾杯〜☆、って時にいきなりウーロン茶というのは正直、盛り下がります。合コンの時にそれやられると、 特にひく。「ワォ、この娘、やる気Nothingナリ〜!」てな。最初の一杯ぐらいアルコールでいいじゃん…。

でも考えてみると、お酒飲まない人って、飲み会に於けるワリカンでだいぶ損してると思うんですね。 食事とソフトドリンクだけで3000円も4000円も払わされるって、どう考えてもおかしいじゃないですか。俺だったら訴訟おこしてるね。
でも僕の周りの人たちは、お酒呑まない人も嫌な顔一つせずワリカンに応じてくれるので、良かった。

で、この日なぜ呑みに行ったのかというと、他でもないニコチン子さんが「呑み行こうよ」 と誘ってきたからなんですよ。あのウーロン茶マスターのニコチン子さんの口からそんな言葉が出るなんて!しょうがないから付き合ってやるか。

ということで、先生も誘って呑むことに。店に入って、 ファーストドリンクを注文します。

「生中3つと、あとニコチン子さんは?なに飲む?」

「ウーロン茶お願いします」

私、ビックリしました。「呑み行こうよ」などと誘っておいて、自分はいきなりのウーロン茶コール。斬新すぎる。 この人なに考えてるんだろ?

まぁ後から聞いてみると、ニコチン子さんは、その時落ち込んでいた僕を励ますために呑みに誘ってくれたらしい。ちぇっ、 いいとこあるじゃねぇか。全然励まされた覚え無いけどな。

結局ニコチン子さんは23時ごろに帰り、残った男三人は酒を呑み続けます。
そうこうしている間に、Kの終電がアウトに。もうヒロポンの家に泊まればいいや、 アヒャヒャということで、二軒目の飲み屋へ。
そして、深夜にいきなりヒロポンの家に押しかけてドアをドンドン叩くのも悪いな、ということで、ヒロポンも呼び出すことにしました。 ちょうど日付が変わったあたりでしょうか。「今まさに眠らんとしていた(本人談)」 ヒロポンを海峡に呼びつけ、二次会を始めます。

ちなみに、一緒に呑んでた先生は、翌日1限に授業があります。そして僕・K・ヒロポンの三人はその授業を履修しています。
そんな四人が、3時近くまでドリンキング。そして1限は9時から。異常事態です。
僕は「明日の1限は休講にしましょう、ね、先生、それがいいですよ」などと先生をたぶらかしてみましたが、ダメだった。

ようやく飲み会はお開きになり、先生はタクシーで自宅へ、僕とKとヒロポンはヒロポン家へ。はっきり言って、1限とか無理。

しかし翌朝。8時に一応セットしておいたアラームが鳴り響き、僕は普通に目覚めちゃったんですよ。ここで皆を叩き起こせば、 1限に余裕で間に合う。でも、そのアラームを眠ったまま必死で止めようとしているKを見て、「俺ももっかい寝よっと」と思った。 ヒロポンはアラームに気付きもしてなかった。
結局、先生は無事に1限の授業を全うしたらしい。すごいなぁ。
3時まで酒呑んだのは「研究職を目指すなら、 これぐらいの体力は無いと困るぜ」という、僕らへの体を張ったメッセージだったに違いない。

結局僕は昼ごろから廃人のような顔で登校し、3・4・5限に出席しました。
5限のユリアン先生の授業は、 テキストも持っていないし眠いしということでサボる気マンマンだったのですが、 喫煙所でタバコ吸ってたら偶然ユリアンに遭遇してしまったので、出ざるを得なくなってしまった。

一方、ヒロポンは4限終了10分前に登校してきました。Kに至っては、 ヒロポンがいないヒロポン家で夜までずっとゲームしていましたとさ。もうメチャクチャ。

僕は5限終了後速やかに帰宅し、20時ぐらいに寝た。

 

12/17(土)
なぜか午前2時に起床。この日のドイツ語の授業と漢文の勉強会の予習をしなくてはならない。
お昼まで10時間ぐらい机に向かってましたけど、ネットとかしながらダラダラ予習してたら全然終わらなかった。なんでだろう?

それでも、授業と勉強会は滞りなく終わり、夜は、先生を含んだ勉強会の面々と、焼肉を食いに行きました。
そこで「大晦日は『年越し漢文マラソン』を行なおう」というキチガイ企画が浮上。 主に酔っ払った僕が言い出したんですけど、本当にやりそうな雰囲気になってきました。口は災いの元ってことなんでしょうか?

この日は健康的に22時ぐらいに解散し、家路につきました。いかんせん、疲れていたからね。

 

12/18(日)
記憶がありません。家から一歩も出ていないのは確かです。

 

 

 

月・火がちょっと長くなっちゃいそうなので、また明日にでも!本当に異常な二日間だったんです…

2005年12月14日

大熊猫に学ぶ

すでに恒例になってしまった感もありますが、昨日もNHK・ 地球ふしぎ大自然ですごいものを見てしまいました。

今回の動物はパンダ。レッサーではなく、ジャイアントな方です。
パンダというと、のんびりしててカワイ〜(ハート)なんて思ってるお気楽さんもいるかもしれませんが、僕はそうは思いません。
パンダコアラアイアイの3匹は、カワイコちゃんぶってるけど本当に怖いと思う。この3匹、 遠目に見ると確かに可愛げなのですが、近くで見ると、本当に狡猾そうな目をしてたり、凶悪な牙を持っていたり、 邪悪な爪を装備してたりするから注意だ。
事実、アイアイは地元マダガスカルでは「悪魔」と呼ばれて迫害されてるらしいですからね。 おさ〜るさ〜んだよ〜、なんていうのどかな雰囲気はゼロ。

さて、パンダたちは現在、中国の西部の密林で細々と暮らしています。なんと、近代になって西欧からの密猟者が来るまでは、 パンダは中国全域に生息していたらしい。ということは、パンダのことを書いた中国の古代文献って存在するのだろうか? 今度先生に聞いてみよっと。

しかし、パンダたち、密林で暮らすゆえになかなか異性のパンダとは出会えないんですね。このままじゃ生殖活動ができない! メイクラブしたい!
ということで、メスパンダは「ワタクシはここを通りましたわよ!」という、オスに向けてのサインをそこいらの木に残すのです。 木に尻を向けて、変な液をこすりつけることで。

尻を振りながら木の幹にオスをひき付けるニオイを塗りたくるメスパンダ。このニオイは風にのって5km先までも届くらしいです。 しかもこのニオイ、自らの健康状態をもオスに伝達できるというスグレモノ。一体どんなニオイなんでしょう。麝香みたいなニオイかな? 是非嗅いでみたい。

この光景をちょっと擬人化してみたらすごく変態チックなので、僕はいささか赤面してしまったのですが、メスパンダの狙い通り、 オスパンダがニオイに釣られてノコノコと集まってきました。しかも二匹。
恋敵同士がご対面です。ひ、ひょっとしたら3P?という僕の馬鹿な想像を裏切り、二匹のオスパンダは凄まじい声で吠え出し、 お互いを威嚇し始めました!

グルゥーー…。ファボァァーーーッ!

うまく文字化できないのが残念ですが、パンダのイメージを一変させてしまう恐ろしい唸り声です。パンダはネコの仲間ですけど、 むしろ熊っぽかったぞ。

しかし、どっちも退く気配はない。このメスは渡さない!俺のメスだ!という強い覚悟が伝わってきます。僕も見習わなきゃ!男同士、 ここまできたらもう解決方法は一つしかありません。

激烈なストリートファイトが始まります。
一方、このケンカの原因である当のメスパンダは、なんと木によじ登り、 まさに戦わんとする下のオスパンダたちを悠然と見下ろしていやがります。これこそ真の高見の見物。女ってしたたかだ。

さぁ、パンダはどんな戦いを見せてくれるのか。本当に『鉄拳』のパンダみたいな動きで闘うのか?僕のボルテージはMAXへ!

しかし何故かNHK、このケンカシーンはカットして見せてくれないのです。いきなり15分後に時間がとび、 敗れたオスパンダが這々の体(ほうほうのてい)で逃げ出す場面に切り替わりました。そんなにバイオレンスな格闘シーンだったのでしょうか。

実際、彼らが戦っていた跡地を見ると、木々がなぎ倒され、そこら中に血が飛び散っていました。逃げていくパンダの体はいたるところが朱に染まっており、激しいバトルだったことを物語っています。ひょっとしたらメスパンダの高見の見物は、 巻き添えを食らわないための避難だったのかもしれません。
というか、負けパンダが逃げていくスピードが尋常じゃなかった。パンダなのに脱兎のごとく逃げていきやがった。恥も外聞も無い、 「逃げるんだよォォォォ」という感じの逃げ方だった。

一方、傷だらけになって勝利を掴んだ勝ちパンダ。いよいよ念願の脱・童貞です!今まで長かった!あとはメスパンダを説得するだけ!

しかしこの説得工作が思いのほか難航します。なぜかオスパンダとメスパンダは一本の木を挟んで吠えあうんです。 これがパンダ界におけるロマンチックなプロポーズの仕方なのでしょうか?
グァァ、グォ〜などと、二匹は何かを話しているようです。たぶん「もう終電も無いし、そこの洞窟で休んでかない?」「え〜、 歩いて帰るからいい」「変なことなんか絶対しないからさ!休んでこうよ!この通り!」みたいな会話に違いない。

だんだん会話にも不穏な雰囲気が流れてきました。声が怖くなってきたので僕にもなんとなく分かります。たぶん 「アンタちょっとしつこいんじゃないの!?ヤダっつってんでしょ!」「うっさい!変な棒出し入れさせろ!」みたいな会話に違いない。

突然。メスパンダがオスパンダに襲い掛かった。注意して下さい、メスがオスに襲い掛かったんですよ? いきなりオスパンダの耳に噛み付くメスパンダ。じゃれて甘噛みしたとか、ペッティングしたとかじゃなくて、噛みちぎろうとしてんの。 オスパンダは本気で悲鳴を上げています。耳のあたりは血まみれ。強引なアプローチの代償は大きかった。

そして、まるでさっきのシーンのリプレイのように脱兎のごとく逃げていくオスパンダ。同じオスとして本当に同情します。 なんのために痛い思いして他のオスとケンカしたんでしょうか。報われなさすぎる。
今頃、戦った二匹のオスパンダも、笹をツマミに酒を呑みながら「あの女マジありえねぇよ!」「ですよね〜!自分も許せないッス」 とか愚痴を言い合ってることでしょう。パンダ界は徹底的に女性上位な社会なのです。


数日後、またもや同じメスパンダを巡って、新たなオスたちの戦いが勃発しました。まるで理系大学における女子学生みたいだ!
今回彼氏に立候補したオスはなんと五匹。やはり当然のように五匹のバトルロイヤルのシーンはカットされ、勝者のオスはメスに求愛を始めます。

どうやら今回のオスパンダは、この高慢ちきなメスパンダも満足のナイスガイだったようです。やっぱり男はケンカの強さだよな! 寄り添いながら密林に消えていくパンダカップル。やる事は一つに決まってる。

続くパンダの交尾シーンを楽しみにしていた僕ですが、もちろん天下のNHK様はそんなシーンを放映しません。 たかだが動物の交尾なのに、放映しないほうが逆にいやらしいよね。
Shit!!僕は吐き捨て、テレビを消した。そして強いオスになろうと思った。

2005年12月12日

教え、教えられるモノ

今日も家庭教師に行ってきましたよ。
僕のかわいい教え子君が期末テスト真っ盛りの非常事態なので、最近は曜日を問わずに新小岩まで駆り出されるのです。

そもそも新小岩ってのは僕の家から遠すぎる。総武線で一本なのに45分もかかる。金額にして片道450円。 僕は毎回往復900円も払って新小岩まで赴き、生徒と将棋を指したりマンガを読んだりして帰ってくるのです。

しかし生徒のテスト直前だけは、僕も目の色が違います。なんとかして赤点だけは回避させなければ。もう高校2年生なので、 いい加減に赤点祭りはやばい。放っておくと奴は全科目赤点とか余裕でやりかねませんからね。
ということで、毎回、テスト一週間前ぐらいから僕の凄まじい詰め込み指導が始まります。

先週の木曜には、物理の「波・音」の単元を夜11時過ぎまでかけて指導。 家帰ったら日付変わってた。
金曜には、数学の「積分」を積分の意義とか定義とかを全無視して指導。「考えるな、 感じろ、体で覚えろ、脊髄で解け」などと言いながら僕は必死で教えた。そもそも積分を一日でゼロから完成させろ、 という生徒の注文からして、どだい無理な話なのだ。

そして、今日。奴の明日のテスト科目は、数�K古文英語。数�Kの範囲である「微分」 は一週間ぐらい前からとりかかっており、ある程度完成していますので今日はよしとして、問題は古文と英語。未だにノータッチだにゃん。

まず僕自身、古文ができないんですよ。圧倒的にね。高校の古文の授業のとき、僕はなにしてたんでしょう? 活用とか接続とか言われると練炭自殺したくなるぐらい古文ができない。今の大学も、 マークテストじゃなかったら絶対古文で落とされてましたからね。
でも古文の活用とか接続ってのは、漢文を書き下す際に必須の知識なので、僕もいい加減覚えざるをえないんです。昨日、 連用形ってのが何者なのか、やっとラーニングしたよ。

ということで、正直僕は古文なんて教えたくないんです。教えられないから。でも生徒の赤点ピンチなのに、教えないわけにもいかない! 僕は断腸の思いで、古文の指導をすることを決意した。
そうだ、確かに僕は古文障害者だけど、生徒と一緒に学んでいけばいいじゃないか。生徒と同じ目線で学んでいけばいいじゃないか!教育って、 教えることだけじゃない。教えられることだってたくさんあるんだぜ…!

そんな熱い志を秘めて、僕は朝っぱらからクソ寒い新小岩に向かった。今日は本当に寒かった。息をすると鼻腔が痛かったもの。

「じゃ、始めようか!」

生徒の家に到着し、やる気まんまんの僕。僕の勉強でもあるのだから当たり前です。
生徒の方も、今日はいつになくやる気がありそうだ。今日は最高のパフォーマンスができそうだぜ!

「忘れた」

は?僕は生徒の発言に耳を疑った。追い討ちをかけるように、通学カバンを漁りながら彼は言った。

「教科書忘れた」

「古文と英語両方とも」

殺すぞ。クソが。
高校の古文とか英語のテストってのは、教科書の文章がそのままモロンと出てくることが多いので、教科書は生命線です。 その生命線無しでどうやって勉強しろっていうんだよ…!

ふて腐れた僕は90分、ハナクソほじりながら「鋼の錬金術師」を読んでいた。おもすれー。
そして生徒も、読んでいた。ムカつくぐらいに集中して読んでた。
僕は今日、なにしにここ来たんだろ?あえてそこは考えないことにした。これで奴は赤点2科目がとりあえず確定だ。

でもよくよく考えてみると、彼が赤点をいくつとろうが僕には関係ないんですよね。僕が怒られたり、 僕が後々困ったりするわけじゃないし。どうでもいいにゃん♪

というわけで、今日も無為に日曜日を過ごしてしまいました。明日からこそは頑張るぞ

 

そういえば、何個か前の日記に載せた、僕の元教え子の赤裸々な無修正写真、あれに関して、「肖像権の侵害だ」「あれはやりすぎだ」 「逮捕されますよ」「アイツ気持ちワルイ」などと非難轟々でしたので、泣く泣くモザイクを入れましたよ。 こうしてひとつの人権がまた救われた。

モザイク入れた後の方が明らかに凶悪な印象なんですけどね。普通に怖いよ。興味ある人はどうぞ。

2005年12月09日

あと一年

火曜日。

卒業論文仮指導という一大イベントが行われました。
現在三年生である僕にとっては、卒論指導教授が発表され、共に今後の指針を検討するという重大な日です。

このイベントの開催にあたり、僕の学部はまるまる一日休講ということになるのですが、 もとから火曜日に授業が無い僕にはありがた迷惑以外のなにものでもありません。なんでこんな早朝から仮指導するんだ。 僕は憮然として大学へ向かった。

とにもかくも、卒論指導教授が問題だ。
僕の卒論の内容からすると、田健叔先生か江沢民先生、 もしくはユリアン先生が有力です。

田健叔先生は、僕の所属する専修の重鎮にして朱子学の権威的存在です。 かなり偉い。その無言の威圧感は見るもの全てを凍らせてしまいます。またの名を『フリーズマン』。 本当は茶目っ気たっぷりな人だとの噂もありますが、僕のような若輩者は田健叔老師の研磨されたオーラにただただ気圧されるのみ。 ちなみに生粋の日本人だ。

江沢民先生は、ただのクソジジイです。またの名は『クソジジイ』。要するにクソジジイなのです。 健忘症なのか痴呆症なのか知りませんが、授業で何回も何回も同じ話を繰り返すので、眠くなるのを通り越してイライラしてきます。 変な所で妙に頑固だったり、訳の分からないことで怒りだしたりするので、あまり同じ時間と空間を共有したくない先生です。 ちなみに生粋の日本人だ。

ここまで説明しといてなんですが、僕の指導教授はユリアン先生に決まりました。
このユリアン先生については僕もここで何回も言及していますが、一言で彼を説明すると、異常なルーズさと異常な憎めなさを持ち合わせた、 とても丁重な話し方ととても長い話を得意とする教授です。ちなみに生粋の日本人だ。

彼が授業を開始する際に放つ「では参りましょうか」、 彼が学生のやる気を讃える際に放つ「その心意気やよしです」、彼が学生に怒る際に放つ 「それはアウトだぁ〜、〇〇さん」「お話しになりませんね」「お帰り下さい」などの彼の発言は、 僕たちを魅了してやみません。

そして彼のだらしなさも明らかに地球人のレベルを超えている。
ある日の授業にて。

ユリアン「はぁ、はぁ…。すみません、遅れてしまいました。申し訳ございません。」

ユリアン「では出席を取りましょうか。あ、出席簿、忘れてしまいましたね…。僕ね、 急いでいるといつもこうなんですよ、仕方ない、この紙にお名前と学籍番号をご記入下さい。えぇと今日は12月8日と…」

ユリアン「あ、まずいですね、筆記用具を忘れてしまいましたね…すみません、EBAさん、 なにか書くものをお貸ししていただけないでしょうか?」

こんな感じです。僕はニヤニヤしながらユリアンにペンを渡します。有り得ないだろ?

さらには定期試験に1時間遅刻してみたり、合宿に2時間遅刻してみたり、3時間ぶっ続けで講義してみたりと、 ユリアンは時の理(ことわり)を超越してしまった戦士なのです。もちろん、この日の卒論仮指導にも余裕の遅刻。もう怒る気にもなりません。

こうして仮指導が始まりました。
まずユリアンが僕に言ったのは、

「EBAさんの設定したテーマは、私の専門ではありませんので、正直どうしようもないのですが…」

という一言。わかってはいましたが、ここまで言い切られると不安を通り越して爽快です。 ユリアンは教授陣では一番の若輩者なので、訳の分からないテーマの卒論は全て彼が面倒を見ることになってしまったようです。

ちなみに僕の卒論のテーマは、『中国上代に於ける暦法の変遷とその思想的背景』。 なにをやればいいのか自分でもよく分かっていないのですが、せめて題名だけは格好をつけたかった。人は夢の中なら空も飛べるんだぜ…! もちろんこのテーマ、道教を専門とするユリアンとは微塵も被りません。

そして彼は言った、

「う〜ん…これは危険なテーマですね。気付いた時には既に時間が足りなくなっている、 そういうタイプのテーマです。今からすぐにでも先行研究の論文を読む作業に取り掛かって下さい。」

マジかよ!来年の夏休みぐらいから取り掛かろうとしていた僕は、 驚きすぎて椅子に座ったまま1メートルぐらい飛び上がった。

「これから月に一回、卒論の進み具合について、報告会を行いましょう。 EBAさんは何曜日が空いていらっしゃいますか?」

勘弁してくださいよ…。家でダラダラとネットしたりグダグダと昼寝したりするヒマが無くなるではありませんか。 さすがに面と向かってそんなことは言えなかったので、僕は元気よく「火曜日でっす☆彡」と答えました。 あぁめんどくさい。

まぁ今の時期は4年生の卒論の追い込みの真っ最中で、 僕も周りの4年生たちの嘆きの声をリアルタイムで鑑賞していますので、早めに着手するに越したことはないかもね…。

こうして仮指導を終えた僕と友人数人は、ヒロポンの家に鍋をしに行きました。 まだ余裕で正午前だったからね。

真っ昼間からコタツで鍋を囲み、酒をドカドカ飲み、タバコをバコバコ吸い、 「卒論完成おめでとうッッ!」などと現実逃避をする僕ら。山登りで例えれば、 まだ山の最寄り駅へ電車で向かっているような状況なのに。てか僕、4日で3回、ヒロポンと鍋してるんですけど。

僕はその日夕方から家庭教師があったのですが、なんか楽しいし酔っ払ってたので、 当たり前のように生徒にキャンセルメールを入れました。

「先生は卒論の指導が長引きそうだから、今日は行けないや…。本当にごめん!」

送信送信っと…。ポチッ。ビールを片手にヘラヘラしながら、僕は電波を飛ばした。考えうる限り最低の家庭教師だ。 この生徒は期末テスト直前だというのに。もし俺に子供ができても、家庭教師は絶対に雇わないぞ!

結局僕は、「EBA氏(うじ)、EBA氏…。ニート最高ナリ〜〜!」 などと踊りながら叫んでいるヒロポンとゲームをしたりして、終電近くに帰宅した。
あと、なんか疲れちゃったんで、翌日も学校を休みました。

こうして文章にしてしまうと、自分の自堕落ぶりが本当に恐ろしくなりますね。もうミニにタコができているでしょうが… 変わらなきゃ!変わらなきゃも変わらなきゃ!

こんな僕が本当に卒業論文なんて書けるんでしょうか?不安なので寝ます。おやすみ。

2005年12月06日

警告:民営銀行はもう古い

日曜日、夕方。
僕は家庭教師のために新小岩へと向かった。

なんで、休日のしかもこんなクソ寒い日に、家庭教師するためにこんな所まで来なきゃいけねぇんだよ…とふて腐れていた僕は、 新小岩駅前ロータリーであるモノを見つけた。

お札だ!お札が落ちとる!地面にダイレクトに落ちとる!

なんのためらいも無く僕はお札を拾い上げました。お札には、モコモコした怪しげな頭の男が描かれています。これは…野口だ! つまり千円だ!

僕の拾ったお札が、日本における最小金額のお札であったことはいささか残念ですが、 まぁウォンとかドンとかそういう通貨でなくて良かった。
ちょうど財布の中を見て寒々しい気持ちになってたところだったので、1000円でも素直に嬉しい。 普段から下ばっかり見て歩いている僕ですが、このときばかりは自分の根暗さに感謝!この千円はもう誰にも渡しま千円!

この間、約1秒。そしてお札をポケットにねじ込もうとした瞬間。

警官と目が合いました。

そう、そこは交番の前だったのです。近く、とかじゃなくて、正真正銘の「前」。警官までの距離、2メートル。彼は僕と僕の手元をジッ… と見ている。

さらに一秒考えて、僕は観念した。「渡すわけにはいかんざき!」 などと叫んで立ち去っても良かったんですが、僕の経験則上、警官のご機嫌を損ねるとロクなことが無い。もう、 この千円はお上に献上するしかありま千円…。

「これ、そこに落ちてたんですけど〜」

なんて不幸なんだろう。お金を拾った途端にボッシュートされるなんて。始めから拾わなきゃよかった!てか、 あんな目の前に落ちてるんだから、警官、お前が気づけよ!

そもそも新小岩という街は警官が異常に多い。犬も歩けば警官に当たる、それぐらい多い。 この事実が新小岩の治安の悪さを雄弁に物語っています。

さて、僕はゲンナリしてしまったので、とっととバイトに行こうと思い、千円札を置いて交番を立ち去ろうとしたのですが、 なんか無理やり引き止められて書類書かされました。彼らは僕から千円を奪うだけでは飽き足らず、僕の時間まで奪おうとします…!
でもこういう手続きは初めてなので、どんなもんなのかと興味が湧いてきた。 拾得物預かり書ってのは書いたこと無いや。もっと怖い書類はむかし色々書かされましたけどね…。

見よ!これが拾得物預かり書だ!

P1010790

半年+14日の間に千円札の持ち主が現れなかったら、僕に所得権が発生する、つまりあの千円が貰えるんだって。
どうせ持ち主は現れないから、半年待てば君のものだよ、と警官は僕を慰めてくれました。 僕はそんなに未練たらしい顔をしていたんでしょうか。てへ。

それより驚いたのは、半年後、その千円を受け取る際の話なんですけど、なんと全国の交番のどこででも、その千円を受け取れるとのこと。 そこいらの交番に行って、上の写真の書類をピッとオマワリに見せれば、いつも偉そうな彼らが僕にお金を差し出すというのです。こ、これは爽快だ!

僕は気付いた。銀行なんかにお金を預けるよりも、交番に貯金する方がいいんじゃないか…?

そもそも銀行ってのはおかしい。本当に急にお金が入り用なときほど、ATMなんかは時間外手数料を請求してきます。 なんで俺の金を下ろすために俺のお金を使うんだよ!?
高校生のとき、悲惨な出来事があった。あと80円がどうしても足りない、という状況がありまして、 なにを血迷ったか僕は銀行に行って80円だけを下ろしたんです。105円の手数料を払ってね。 下ろした瞬間にその事実に気付き、死にたくなりました。しかもその80円が必要な理由ってのが 「拾ってきた雑誌を御茶ノ水の路上で売ってるルンペンから100円でジャンプを買いたかったから」ですからね。 そもそも手数料でジャンプ買えるじゃん。どれだけスケールが小さいんでしょう、EBAって人は。

それ以来僕は銀行に金を預けないことにした。光熱費などは全部コンビニ払い。振り込まれるバイト代は、朝一番で全額お引き出し。 ここで口座に1円だけ残しておくのがミソです。残高0だと口座自体が消滅しちゃうんですよ。

こうして僕の口座は常に残高1円が保たれているのです。ひ孫の孫ぐらいの時代まで寝かせたら、この1円にも利子がつくのだろうか。

さて、こんなにクソな銀行に比べて、警察貯金は優秀です。ちょっと考えただけでも魅力的な点がいっぱい!
まず、24時間営業なこと。そして、 全国に幅広い支店を持っていること。いつでもどこでもお引き出し可能です。
もちろん手数料なんていう意味の分からないものはありません。警官は国民の下僕ですから、手数料なんていただけません。

さらに、2つの意味で安全です。
まず、警察は絶対に倒産しません。てかむしろ、倒産するとこを見てみたいぐらいです。
次に、現金を引き出す際も安全です。最近は、ATMなどでお金を引き出した瞬間に引ったくりの被害に遭ってしまうご老人たちが多いですが、 警察銀行はそんな心配ナッシング。屈強な警官たちが、手渡しで現金をお渡ししますからね。てかむしろ、 交番で引ったくりが起きるとこを見てみたいぐらいです。

うん、警察銀行サイコー!みなさん是非、自分のお金を、「拾いました」と言って交番に届けてみてください。そうするだけで、 信頼と実績の警察銀行にお金を預けることができますよ!

半年間下ろせませんけどね。

あと、1000円を越えると、交番ではなく警察署でしか受け取れなくなるんですけどね。

さらに、受け取れる期間も、「届出の六ヶ月後から二ヶ月間」と決まってるんですけどね。

ちなみに、その受け取り期間を過ぎると、問答無用でボッシュートされて東京都の資産になってしまうらしい。その際も、 「早く受け取りにきてください」なんていう親切なアナウンスは一切無し。

六ヵ月後の僕がこんな千円のことを覚えているのか、甚だ疑問です。てかその前に、この「拾得物預かり書」を無くしそうだわ。

2005年12月05日

ヒロオ・ポンターと炎のスティック

僕は凄い発見をしてしまいました。聞いて聞いて!

土曜日、恒例の勉強会が終わった後、恒例の飲み会が行なわれました。最近は、毎週土曜日には酒を呑む、 という習慣がガッチリとできています。継続は力なり、っていうもんね。

そもそも土曜日という日は、僕の学生生活において非常に重要かつ大変な日なんです。何べんもここで言ってますけど、土曜には、 ドイツ語の授業漢文の勉強会があるから。両方とも予習は必須。 しかも結構めんどっちい。予習というものはその前日にやるものだ、と頑なに信じている僕は、 当然土曜日の予習を金曜日の夜中から始めるわけですが、金曜は金曜で1限から5限まで大学にいなきゃいけないし、 それからバイトに直行ってことで、とっても疲れるんですね。なんで俺は朝8時に家出て夜23時に帰宅してるんだろ、 てかサラリーマンは毎日こんな生活かぁ、偉いのぉ、僕にはとても無理だよ…と思いながら帰宅する頃には、もうボロボロの状態。
当然予習なんかする気にはなりませんから、ダラダラとネットしたりしてから寝ます。

こうなると必然的にしわ寄せは土曜日の朝に来る。僕は早朝に飛び起き、眠い目をこすりながら予習に励みます。 そして眠い目をこすりながら大学へ。ドイツ語の授業中も、眠い目をこすりながらカリカリカリカリとその授業の予習をする。これが本当の 「泥縄」ってやつですよ。

授業の後は勉強会に出て、まぁ終わるのがだいたい19時ぐらい。朝から考えると、都合12時間ぐらいは勉強モード。これは疲れたわい、 張り詰めた神経をほぐさなきゃネ♪ということで、僕は猛烈に酒が呑みたくなるわけです。

またこれがね、先生とか仲間が、こっちが怖くなるぐらい気軽に飲みに付き合ってくれちゃうんですよ。僕、先週だけで三回、 先生と飲みましたからね。
酒仙として名高いM2さん(10/25の日記を参照)も、僕が 「飲み行きましょうよ」と誘ったら、爽快なレスポンスをしてくれました。

「今日は早く帰らなきゃまずいんだけど…まぁ、ちょっとだけなら!」

本当にいい笑顔でした。
そもそも、「ちょっとだけなら」と話す人間が本当にちょっとだけで帰る、という光景を、僕は未だかつて見たことがありません。
かく言う僕も、麻雀の面子を集めるようなときには、「ちょっとだけでいいからさ」などと甘い言葉を囁いて人を騙くらかしてきましたからね。

「一半荘だけでいいからさ!やろうぜ!なんなら一局だけでもいい!いや、もうこの際、席決めだけでもいいから! だから来い!早く恋!」

もちろん、僕のこの言葉を信用してた人なんて一人もいなかったんですが、とにかく、「ちょっとだけ」 という言葉には不思議な力があるように思う。


で、飲み会は滞りなく進行し、僕も良い塩梅に酔っ払ってきました。店からは23時ぐらいに追い出されてしまったんで、 少し遊び足りなかった僕はヒロポン(11/22の日記を参照) の家に行くことにした。翌朝に大事な用事があったんで、徹夜はしないつもりでした。幸い僕はその日は自転車で大学行ってたんで、 終電の心配もありませんし。
同じく酔っ払ってたも、終電とか色々なものをほっぽってヒロポン家へ。

僕らは懲りもせずコンビニでビールやらビックリマンチョコやらうまい棒やらを買い込みました。 Kはカゴにガンダムやら戦闘機やらの大量の食玩をぶち込んでいた。

会計してみると3000円近くいってる。はっきり言って僕はかなり後悔しましたが、僕とKは先輩として、 泣く泣くヒロポンにオゴりました。どうでもいいですが、最近のビックリマンチョコはキラシールしか出ないので、 ありがたみもクソもありゃしません。

今回もヒロポンが公道を転がりまわってましたが、その動きは筆舌に尽くしがたかったので割愛します。動画撮っときゃ良かった。

さて、ヒロポン家にてしばらくゲームをしてたら、いきなりKが寝ました。徹夜で遊ぶ際、眠い人は、程度の差さえあれ、 寝まいとする姿勢を見せた後、抵抗空しく寝てしまうものですよね。でもKは違った。最初から寝ようとして寝てた。 まだ1時ぐらいだったんじゃなかろうか。さすがのKも寄る年波には勝てないということか…。

残された僕とヒロポンは、割礼だの共産化だのと口走りながら、しばらくゲームに興じました。

ところで、ヒロポンの家にはエアコンが設置してあるのですが、彼はなぜかエアコンのリモコンを無くしてしまったんです。 いくら探しても、無い。だからエアコン、つけられない。だからすごく、寒い。こんなアホな人、はじめて見ました。

寒い寒い言い合ってたら、彼はおもむろにカセットコンロを出してきて、点火しました。直火で暖をとるつもりらしい。 僕からしてみるとちょっと考えられない蛮行なんですが、まぁ僕の家じゃないし全焼してもいっか、って思った。彼は、 コンロをドライヤー代わりに使い、いきおい余って髪を燃やしてしまったという前科の持ち主なんで、なんてことはないでしょう。

部屋の中で寄り添い、ガスコンロを囲む僕とヒロポン。雪山で遭難してしまったカップルのようです。 Kが部屋の中央で眠りこけているので、部屋が狭くてしょうがなかったのだ。

火を囲んで話しているうちに、うまい棒を焼いて食べよう、みたいな話になりました。
試しに軽くあぶってみると、まぁ悪くはない風味です。火加減が難しいですけどね。気を抜くとすぐに焦げてしまう。コツは、遠火の強火です。 うまい棒って意外と燃えやすいのね…

僕はうまい棒を燃やし始めた。あぶるんじゃなくて、燃やした。

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ゴウゴウと勢いよく燃えています。ブスブスと黒い煙を上げながら。こりゃすごい。 トリノオリンピックでもこの聖火トーチを採用してくれないだろうか?

思うに、うまい棒って、細かい孔をたくさん持った多孔質だし、何より中心を穴が貫通してるので、構造的に、 新鮮な空気がジャカジャカ供給されるんですよ。で、その材質もあいまって、かなりありえない火勢を実現しているのです。 まったく理に適ったフォルムです。燃やすために作られたとしか思えません。
一応、燃えカスになってしまったうまい棒(だったもの)も食べてみましたが、ただただ苦かった。 完全に(炭素原子)になってました。当たり前だ。

今後は、うまい棒の味による燃え方の違いを検証していこうと思います。卒論はこれでいこう。

2005年12月01日

大後悔時代

今日は朝っぱらから一人ジンギスカン(野菜抜き)しました。

まさに僕がジンギスカンせんとしていた時、あれは朝九時ぐらいでしたかね、 僕は台所中をひっくり返してラム肉にからめるタレを探してたんですよ。どっかに焼肉のタレみたいのがあったはず…。

焼肉のタレは流し台の下の棚から発掘されました。

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EBAラ焼肉のタレじゃん!僕と相性ピッタリ!未開封の状態だったので 、僕は意気揚々とビンを開封し、 タレをドポドポと肉にからめます。さぁ、あとはしばらく漬け込んでから焼くだけだな…。

ニヤニヤしながらご飯の炊き上がりなどをチェックする僕。同時にタレを棚にしまおうと思い、ふとビンの裏を見ました。

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ワァオ!10年ものじゃん!てか、前世紀の遺物じゃん!僕は心底驚いた。

そして、おそるおそるタレを舐めてみました。すでにとっておきのラム肉にこのビンテージなタレをからめてしまった以上、 僕は逃げることはできない。タレを肉ごと捨てる、という選択肢はもちろん無い。

ぺロリ。

案外普通の味でした。ちょっと味が薄くなってるかなぁ…ってぐらい。10年熟成されて凄まじく美味しいタレになってるかも、 という都合のいい期待をしてたんですが、現実はそこまでお人好しではありませんね。

というか、10年とかまだまだヒヨッコです。僕は数年前、冷凍庫の中で15年間封印されてたワンタンを食べたことがあります。
まだ僕が一人暮らししてなかった頃なんですが、母親が夕食にワンタンスープを出してきたんですよ。一口食べて、すぐに異常な味に気付いた。 冷凍庫の味がするんですよ。軽く意味わかんないし、僕は冷凍庫なんて食べたこと無いんですが、これ以外にあの味は形容しようが無い。

僕はすぐさま燃えないゴミを漁り始めました。そしたらやはりあった。証拠品が。僕が探し出したワンタンの包装パッケージには、 ありえない日付が刻印されていました。詳しくは覚えてないんですが、賞味期限から15年たっていたことだけは、鮮明に覚えています。

誤解しないでほしいんですけど、別に僕の母親も、林真須美ばりに僕を毒殺しようとか思ってたわけじゃないんですよ。多分ね。
彼女には賞味期限とかそういう概念が全く無いんです。僕も賞味期限についてはかなりアバウトですが、奴はその比じゃない。

スーパーに行くと、賞味期限が迫っているので半額で叩き売り、みたいな商品がありますよね。 彼女はそれを専門に購入するハンターなんです。さらに悪いことには、半額のものは全て即買いだと思い込んでいる。

その結果どうなるかというと、あと数時間で賞味期限が切れるような食べ物が、冷蔵庫に所狭しと山積みされることになるのです。 バナナを40本とか買ってきたときは仰天しました。4人家族なのに、 どうやったら新鮮なうちに40本ものバナナを食べることができるんでしょう?いや、できない。

『安いから』という理由で不必要なものを買うってのは最高に無駄だよ、よく考えてみて、お母さん、 と僕は常に諭していたのですが、彼女は聞く耳ナッシング。
なので、僕は絶えず食卓に気を配っていました。ちょっと気を抜くと、化石とか、変色した肉とか、 常温に放置した故に酸っぱくなってしまったスープとかを飲まされますからね。おふくろの味ってのはこんなに酸っぱいもんなんですか? それともこれは、忍者かなんかの訓練なんですか?

僕は母親の料理から逃げるためだけに、料理をするようになった。中学のとき、僕は毎朝毎朝一人で早起きをして、 朝食やら弁当やらを作っていた。もちろん自分の分だけだ。今考えると、貴重な経験です。

ただ不思議なのは、僕の父も妹も、母特製の腐敗料理が出てきても普通に食べていた、ってこと。文句ひとつ言わない。 明らかにおかしい味なのに、彼らは黙々と出てきたものを食べるのです。味覚障害なのか、心が異常に広いのか。いまだに分かりません。
彼らは今でも酸っぱいスープやごはんを食べさせられてるのでしょうか…。アーメン。

こうして僕は一人ぼっちの朝ジンギスカンをしながら、家族と共有した時間を思い出してしんみりとしていた。母のスリリングな料理も、 久しく食べていないなぁ…。たまには実家に夕飯食いに行こうかな…。

な〜んて、たそがれてる自分にちょっぴり酔ってたら、すごい胃もたれで我にかえりました。 起きるなりあんなに肉食ったんだから当然です。

結局、僕は胃がムカムカする一日を過ごすこととなりました。くそ。朝しゃぶしゃぶに続き、朝ジンギスカンでも大失敗。肉はダメだ、肉は。

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