2006年03月30日

コクヨのヨコク♪

家でだらだらとテレビを見てたら、ふと『ダ・ヴィンチ・コード』が読みたくなった。なんでだかさっぱり分かりませんけど。
まぁ前からちょっと気になってはいたんですよ。僕、暗号とか予言とかそういうの大好きだからね。MMRも大好きだった。な、 何だってーー!?

なんでも『ダ・ヴィンチ・コード』、最近文庫版が出たらしくて、それがバカ売れしているらしい。 そんなら旧来のハードカバー版は値崩れしてるだろ…ということで、近所のブックオフに行ってみた。210円もあれば上下巻揃うだろう。

ブックオフに行くのは久しぶりだ。
高2の夏休みにこのブックオフができた時には、僕はその品揃えの良さにいたく感動して、日がな一日マンガを立ち読みしてたもんだ。
でも最近は訳あって立ち読みなんかしなくなった。

ブラブラと105円の小説コーナーを眺めてると、懐かしいシリーズを見つけた。
パトリシア・コーンウェルとかいう外人のおばさんが書いている、『検屍官』シリーズだ。

猟奇殺人とかそういう血生臭い題材の小説を集めてた時期があって、 当時の僕はよくこのシリーズを105円で買ってきては読んでたもんだ。シリーズの12作目までは持っている。
で、その13作目が今日、105円で売られてたんです。正直、13作目が出てたことも知らなかったんで、おっ!と思って手に取ってみた。
そしたら嫌な記憶が甦ってきた。

このシリーズね、つまんないんですよ。

原作がつまんないのか、訳者が下手くそなのかなんだか知らないですが、普通につまらないの。
うまく言語化できないけど、なんというか、淡々とした落ち着いたつまらなさなんですよね。

じゃぁ12冊も買うなよ、って話なんですけど、僕はこういう続き物に弱いんです。前作の登場人物が登場したり、 回収されてない伏線があったりすると、ちょっとつまんなくても続篇も読まなきゃ、って気になってしまうのです。

こうして、つまらないつまらない言いながらこの『検屍官』シリーズを読破してきた僕ですが、もう本当につまらなくて、 読んでる途中で毎回、心が折れそうになるんですね。
そんな時に僕に勇気を与えてくれるのが、裏表紙のカバーに書いてあるちょっとしたあらすじ。

『意を決し、死刑囚監房を訪れたスカーペッタに、<狼男>が告げた衝撃の事実とは?警察を辞めたマリーノ、 信じる道を歩きはじめたルーシーも、それぞれ決死の覚悟を胸に行動を起こす。錯綜する謎、めくるめく急展開の果てに、 驚愕の真相が待ち受ける!この結末の前では、すべての過去は伏線に過ぎない。』

例えばこんな感じ。どうです?おもしろそうでしょ?
これだけ読むと本当に面白そうなので、「大丈夫、もうちょっとガマンして読み進めれば、『めくるめく急展開』が待っているんだ、がんばれ、 俺!」と自分を奮い立たせることができるのです。
毎回気持ちいいぐらいに裏切られて不完全燃焼で終わるんだけどな。

そんなことを考えてたら、ふと気付いた。ダイジェストとか予告とかって、やたらと面白そうに感じますよね。
映画の予告なんていい例だ。
たま〜に映画見に行くと、色々な映画の予告編がバカみたいに流れますけど、どれもこれも面白そうに見えてしまう。 実際に見てみると退屈でしょうがないんだよ。

音楽もそうだ。CMとか歌番組とかでサビだけがさっと流れると、「お、なんか良さそうな曲だな」なんて思わされてしまう。

そして僕が最も予告の恐ろしさを感じてしまうのは、マンガ。
マンガ雑誌には、各マンガの最終ページの柱とか、巻末のページとかに、次号予告が書いてある。
それがまたおもしろそうなのだ。

『次号、決着…!刮目せよ!!』

こんな次号予告されたら、ワクワクするじゃないですか。次号も読んでしまうじゃないですか。

この次号予告、各マンガ雑誌ごとに個性があって、見てると面白いものです。
例えば週刊マガジンなんかは、けっこう正確かつ、次号を盛り上げるような予告をする。サンデーは実直な予告といった印象だ。
大人向けの雑誌だと、アフタヌーンとかウルトラジャンプあたりの次号予告は、趣があって好きだ。

そんな中、最も悪質な次号予告をするのはなんと、「努力・友情・勝利」をスローガンに掲げる週刊少年ジャンプ。
僕はもう小2か小3のころからジャンプを読んでいるが、これは酷すぎる。
簡単に言ってしまえば、大抵の予告が誇大広告なのだ。誇大ならまだしも、完全に嘘のときもしばしばある。

ジャンプには二箇所の次号予告があって、一つは各作品の最終ページ、もう一つはジャンプ全体の最終ページにあるのだが、 この二つの予告が全く違う内容であることも多かった。少なくともどっちか一個がウソってことじゃないか。まぁ大体の場合、 二個両方ともウソなんだけどね!

最近だと、なんと五週ぐらい連続で『次号、決着…!』という次号予告をし続けた某忍者マンガがあった。 編集者は頭おかしいんでしょうか?

今現在のスレきった僕なら、「またやってるよ、ジャンプは懲りないなぁ」などと笑えるんですが、 小学生の僕はジャンプの杜撰すぎる予告に本当に憤っていたものです。 「予告を信じて一週間ずっとワクワクしながら待っていた僕の時間を返せっ!返せよっ!」てな感じです。

しかし、インチキ次号予告というのは、法的にはどうなんでしょうかね?楽しげな次号予告に騙されて、ワクワクしながらジャンプ買って、 読んでみたら全然違う、つまんない、と泣き寝入りしてる少年たちが日本にたくさんいるような気がするのですが。 まぁ僕はジャンプは買わないで、毎週ゴミ箱漁って入手してたんで、訴訟を起こす権利なんかありませんけど。

このように、『予告』というものは、人間に過大な期待を持たせ、結果としてガッカリさせてしまうことが多い気がする。 まぁダイジェストとか予告ってのは、全体の中からいいとこ取りして作ったものだから、魅力的に感じるのはむしろ当たり前なのかもしれない。

みなさんも魅力的な予告には気をつけましょう。
「絶対君を幸せにするよ」とか、「一生君を愛し続けるよ」なんていう予告は信じちゃダメダメ!ジャンプの予告みたいなもんだからね!

 

結局、『ダ・ヴィンチ・コード』は買えなかった。ブックオフのくせに、1500円とかいうありえない金額で売っていやがったから。 足元見やがって!ブックオフは黙って百円で本売ってりゃいいんだよ!

でも、ひょっとしたら、こうして『ダ・ヴィンチ・コード』を読みたがってる今こそが、いちばん『ダ・ヴィンチ・コード』 を楽しめているのかもしれませんね。このまま読めなくてもいいや。

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