2005年12月09日

あと一年

火曜日。

卒業論文仮指導という一大イベントが行われました。
現在三年生である僕にとっては、卒論指導教授が発表され、共に今後の指針を検討するという重大な日です。

このイベントの開催にあたり、僕の学部はまるまる一日休講ということになるのですが、 もとから火曜日に授業が無い僕にはありがた迷惑以外のなにものでもありません。なんでこんな早朝から仮指導するんだ。 僕は憮然として大学へ向かった。

とにもかくも、卒論指導教授が問題だ。
僕の卒論の内容からすると、田健叔先生か江沢民先生、 もしくはユリアン先生が有力です。

田健叔先生は、僕の所属する専修の重鎮にして朱子学の権威的存在です。 かなり偉い。その無言の威圧感は見るもの全てを凍らせてしまいます。またの名を『フリーズマン』。 本当は茶目っ気たっぷりな人だとの噂もありますが、僕のような若輩者は田健叔老師の研磨されたオーラにただただ気圧されるのみ。 ちなみに生粋の日本人だ。

江沢民先生は、ただのクソジジイです。またの名は『クソジジイ』。要するにクソジジイなのです。 健忘症なのか痴呆症なのか知りませんが、授業で何回も何回も同じ話を繰り返すので、眠くなるのを通り越してイライラしてきます。 変な所で妙に頑固だったり、訳の分からないことで怒りだしたりするので、あまり同じ時間と空間を共有したくない先生です。 ちなみに生粋の日本人だ。

ここまで説明しといてなんですが、僕の指導教授はユリアン先生に決まりました。
このユリアン先生については僕もここで何回も言及していますが、一言で彼を説明すると、異常なルーズさと異常な憎めなさを持ち合わせた、 とても丁重な話し方ととても長い話を得意とする教授です。ちなみに生粋の日本人だ。

彼が授業を開始する際に放つ「では参りましょうか」、 彼が学生のやる気を讃える際に放つ「その心意気やよしです」、彼が学生に怒る際に放つ 「それはアウトだぁ〜、〇〇さん」「お話しになりませんね」「お帰り下さい」などの彼の発言は、 僕たちを魅了してやみません。

そして彼のだらしなさも明らかに地球人のレベルを超えている。
ある日の授業にて。

ユリアン「はぁ、はぁ…。すみません、遅れてしまいました。申し訳ございません。」

ユリアン「では出席を取りましょうか。あ、出席簿、忘れてしまいましたね…。僕ね、 急いでいるといつもこうなんですよ、仕方ない、この紙にお名前と学籍番号をご記入下さい。えぇと今日は12月8日と…」

ユリアン「あ、まずいですね、筆記用具を忘れてしまいましたね…すみません、EBAさん、 なにか書くものをお貸ししていただけないでしょうか?」

こんな感じです。僕はニヤニヤしながらユリアンにペンを渡します。有り得ないだろ?

さらには定期試験に1時間遅刻してみたり、合宿に2時間遅刻してみたり、3時間ぶっ続けで講義してみたりと、 ユリアンは時の理(ことわり)を超越してしまった戦士なのです。もちろん、この日の卒論仮指導にも余裕の遅刻。もう怒る気にもなりません。

こうして仮指導が始まりました。
まずユリアンが僕に言ったのは、

「EBAさんの設定したテーマは、私の専門ではありませんので、正直どうしようもないのですが…」

という一言。わかってはいましたが、ここまで言い切られると不安を通り越して爽快です。 ユリアンは教授陣では一番の若輩者なので、訳の分からないテーマの卒論は全て彼が面倒を見ることになってしまったようです。

ちなみに僕の卒論のテーマは、『中国上代に於ける暦法の変遷とその思想的背景』。 なにをやればいいのか自分でもよく分かっていないのですが、せめて題名だけは格好をつけたかった。人は夢の中なら空も飛べるんだぜ…! もちろんこのテーマ、道教を専門とするユリアンとは微塵も被りません。

そして彼は言った、

「う〜ん…これは危険なテーマですね。気付いた時には既に時間が足りなくなっている、 そういうタイプのテーマです。今からすぐにでも先行研究の論文を読む作業に取り掛かって下さい。」

マジかよ!来年の夏休みぐらいから取り掛かろうとしていた僕は、 驚きすぎて椅子に座ったまま1メートルぐらい飛び上がった。

「これから月に一回、卒論の進み具合について、報告会を行いましょう。 EBAさんは何曜日が空いていらっしゃいますか?」

勘弁してくださいよ…。家でダラダラとネットしたりグダグダと昼寝したりするヒマが無くなるではありませんか。 さすがに面と向かってそんなことは言えなかったので、僕は元気よく「火曜日でっす☆彡」と答えました。 あぁめんどくさい。

まぁ今の時期は4年生の卒論の追い込みの真っ最中で、 僕も周りの4年生たちの嘆きの声をリアルタイムで鑑賞していますので、早めに着手するに越したことはないかもね…。

こうして仮指導を終えた僕と友人数人は、ヒロポンの家に鍋をしに行きました。 まだ余裕で正午前だったからね。

真っ昼間からコタツで鍋を囲み、酒をドカドカ飲み、タバコをバコバコ吸い、 「卒論完成おめでとうッッ!」などと現実逃避をする僕ら。山登りで例えれば、 まだ山の最寄り駅へ電車で向かっているような状況なのに。てか僕、4日で3回、ヒロポンと鍋してるんですけど。

僕はその日夕方から家庭教師があったのですが、なんか楽しいし酔っ払ってたので、 当たり前のように生徒にキャンセルメールを入れました。

「先生は卒論の指導が長引きそうだから、今日は行けないや…。本当にごめん!」

送信送信っと…。ポチッ。ビールを片手にヘラヘラしながら、僕は電波を飛ばした。考えうる限り最低の家庭教師だ。 この生徒は期末テスト直前だというのに。もし俺に子供ができても、家庭教師は絶対に雇わないぞ!

結局僕は、「EBA氏(うじ)、EBA氏…。ニート最高ナリ〜〜!」 などと踊りながら叫んでいるヒロポンとゲームをしたりして、終電近くに帰宅した。
あと、なんか疲れちゃったんで、翌日も学校を休みました。

こうして文章にしてしまうと、自分の自堕落ぶりが本当に恐ろしくなりますね。もうミニにタコができているでしょうが… 変わらなきゃ!変わらなきゃも変わらなきゃ!

こんな僕が本当に卒業論文なんて書けるんでしょうか?不安なので寝ます。おやすみ。

この記事へのコメント
先生たちの名前、なんて読むの?!
ユリアン先生は「YURIAN」でいいの?!

ちなみにあたしは、昨日研究中間発表会だったんだけど
教授という名の生き物に、2時間にわたりさんざん文句をつけられた上
最後の最後で、その文句をつけたデータに関して
「あ!僕、勘違いしてたよ!」
って、その生き物がしゃべりました。
その後体力を使い果たしたのか、他の人の発表を聞きながら
スヤスヤおやすみになっておられました。
3人の中では江沢民先生に似てるのかなぁ・・
健忘症だし!
Posted by ちぃ at 2005年12月09日 12:31
>>ちぃ
うん、「でん けんしゅく」、「こうたくみん」、「ゆりあん」でOKだぞ。皆生粋の日本人だ。

教授という名の生き物にはホトホト困りはててしまいますねぇ。まぁあれこれ文句言われても素直に聞けるような先生もいるんだけどね。

てか君に文句言った教授、自分から勘違いしてたってカミングアウトするだけよっぽど良いと思う。こっちの江沢民だったら、逆ギレしてきますよ…たぶん。
Posted by EBA at 2005年12月10日 01:36
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