2005年12月31日

強襲!サイヤ人

去る12月29日・30日、東京ビッグサイトにて、コミックマーケット69が開催された。
『コミケ』と呼ばれる、余りにも有名なこのイベント、要は巨大な同人誌フリーマーケットなのである。 公式カタログによると、参加する同人誌サークルは約35000組、 来場者は約500000人。フリーザ様の戦闘力よりも多いじゃないか。

僕は何を血迷ったか、今回のコミケに行くことにした。
同人誌には大して興味が無いし、そんなにヒマなわけでも無いのだが、敢えて言うならば人生経験の一環だ。

まずはネットでコミケの情報収集。様々な所で「コミケは戦争だ」、「地獄絵図」などと耳にしていたので、 今回初参戦の僕は綿密に情報収集した。
まず参加者は事前に、『カタログ』という、 どんなサークルがいつどこでどんな同人誌を売っているかなどのデータをまとめた本を買うのが一般的らしい。
このカタログ、もちろん街の本屋さんなどには売っておらず、それ系の店か大きな本屋さんに行って購入しなければならない。

僕は秋葉原に赴き、『アニメイト』にてカタログを購入した。意外に、かなり恥ずかしかった。
というか、この『カタログ』、2200円もしました。高いよ。300円しか持っていなかった僕は、 後輩のヒロポンに借金をして、なんとかカタログを購入した。最低の先輩だ。

カタログを開いてみると、総ページ数約1000ページ。最初の数十ページに、 コミケの概要やコミケ初心者へのアドバイスが書いてある以外は、全部サークル紹介。
同人誌を買いに行くわけではなく、コミケを体験してみたいだけの僕にとっては、ほとんど粗大ゴミである。

とりあえず2200円の粗大ゴミにザッと目を通してみたところ、分かったことはひとつ。

コミケというお祭りは、体力勝負だということ。

毎年毎年、多くの戦士たちが、コミケ中に疲労困憊して倒れるらしい。地方に住んでる戦士たちは、有給をとって、 飛行機やら新幹線やらで駆けつけるんだって。

 

さて、今回僕とともにコミケに赴く勇者は、 あきさんと台湾さん。僕とあきさんは綿密な打ち合わせを重ね、 開場前行列に参加してみることにした。

開場前行列とは、その名の通り、コミケが始まる前から並ぶ行為である。
クソ寒い今の時期に、何のためにそんな苦行をするのかというと、お目当てのサークルの同人誌を確実にゲットするためだ。 猛者クラスのコミケ戦士は、前日からテントを張ったりして徹夜で並び、入場とともに猛ダッシュして同人誌を買うらしい。

僕たちビギナーにはそこまでの荒行はさすがにムリなので、開場30分前ぐらいに会場に行ってちょっと並んでみることにした。

コミケ前日、僕は過剰なぐらいの睡眠をとり、万全の状態で出撃した。

 

当日、台湾さんが当たり前のように寝坊しました。僕とあきさんは彼を無視して、早速会場へ。
りんかい線で行ったんですが、会場に近づくにつれて、空気の質が変わっていくのが分かります。

『国際展示場前』という駅で下車すると、駅は既にコミケ一色。 駅中に2次元美少女たちのポスターがベタベタと貼ってありました。

駅から降りるとそこは異世界だった。膨大な数の人間が列を作り、ノロノロと移動していきます。
マクロな視点で見ると、人の群れはノロノロとしか動いていないのに、ミクロな視点で一人一人の戦士を見ると、 やたらと早歩きしているんですよ。不思議だ。
花火大会終了直後の混雑が、町中で一日中起きているところを想像してもらえば、少しはその光景をイメージしてもらえるかと思います。

僕たちは迷いに迷って、やっとお目当ての行列にたどり着くことができました。はっきり言って、絶望的な長さの行列です。

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この写真は、行列の先頭部分です。
写真からは全貌が伺い知れませんが、係員の指示によってギチギチに圧縮された人間の帯が、全長数kmに及んで伸びているんですね。

とりあえず並んでみましたけど、行列はピクリとも前進しません。浜風が吹きすさぶ中、じっと立ち尽くす数万のヒトたち。 PSPとかニンテンドーDSをやってる人が多かったですね。僕の前の人はマリオカートやってました。 そしてあきさんは列の中で体育座りして寝ていました。列がいきなり動き出したら、彼女は間違いなく圧殺されていたでしょう。

一時間ぐらい辛抱強く並んだところで、僕たちは並ぶのをやめることにした。
そもそもコミケを冷やかしに来ただけの僕らには、列に並ぶ理由が全く無いですからね。
開場前行列の恐ろしさを身をもって知った僕は、この行列に前日から並ぶことができる戦士を心から尊敬した。その体力と忍耐力があれば、 どんな道に進んでも大成できるよ。

僕らは近くのマクドナルドにエスケープし、しなびたポテトを食べながら休息をとった。ここでもあきさんは堂々と睡眠。 この人なにしに来たんだろ?と考えているうちに、台湾さんが合流。行列もだいぶ解消されてきたので、 いよいよビッグサイトに入場することにしました。

入場してみると、まぁ当然なんですけど、すごい量の人間がいました。

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特に危険なのが、4枚目の写真、中央奥の場所です。見えづらいですが、ここが同人誌を売るメインスペースであり、 売り手と買い手が巨大なフロアにブロイラーのようにギュウギュウに詰め込まれています。まさに人海。僕は三国無双を思い出しました。 この建物が姉歯系の物件だったら、確実に床が抜けていたでしょう。

人の波を掻き分け、僕たちは今日のメインディッシュであるコスプレ広場へと向かいました。
屋外のコスプレ広場には、コスプレイヤーたちが所狭しとひしめき合い、異常空間を作り上げていました。この広場以外では、 コスプレイヤーたちを撮影しちゃいけないんですよ。

僕は魅力的な戦士たちを撮りまくった。

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黄金聖闘衣(ゴールドクロス)の二人。素手でクロスを破壊できそうなのは多分気のせいです。後ろにいるのは、 エヴァンゲリオン零号機と弐号機のパイロットですね。

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よくわかんないけど、メイドさんです。この人可愛かったですね。撮影されっぷりも堂に入っており、色々なポーズを披露していました。
てかこの人のマネージャーみたいのがいて、「はい、撮影はあと10秒でーす、10,9,8,7…」などと仕切っていました。 カリスマコスプレイヤーには専属ジャーマネがいるんでしょうか。


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勇者ご一行。サマルトリアの王子がマジかわいかったです。


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誇り高きサイヤ人の王子、ベジータ。腰にシッポを巻いているところから察するに、まだ地球に来たばかりのようです。
写真一枚いいですか?と聞くと、とても気さくにOKしてくれました。彼はいいサイヤ人だ。


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ハマーさん。普通にそこらをウロウロ歩いていたので、最初はコスプレイヤーだと気付きませんでした。彼もベジータと同じく、 とてもいい人だった。個人的には今回のベストコスプレイヤーだと思います。

と、このように、コスプレ広場は最高に楽しかった。他にも、オッサンのメイドなど、本気でイタイ戦士が大勢いたんですが、 僕は怖くて声をかけられませんでした。
一方、台湾さんは、露出の多いコスプレイヤーを追い掛け回しながら「今度は夏に来よう、露出が多いだろうから」などと語っておりました。

14時過ぎ。疲れ果てた僕らは水上バスに乗って、オタクひしめく東京ビッグサイトを後にしました。
歩いたり人に揉まれたりして、足が肉棒のようになりましたが、大満足。噂に違わぬ修羅場ぶりだぜ!

ただ僕が意外だったのは、コミケの客層が思っていたよりずっと幅広かったということ。コミケには純粋キモヲタ戦士しか来ない、 と僕は思い込んでいたのですが、それは大きな誤解でした。
実際は小さな子供から老夫婦、コスプレした外人など、あらゆる人間がいた。まさに人種のるつぼ(Melting  Pot)だ。 凄まじいエネルギーを感じました。

『コミケ』という言葉はしばしば気持ちワルイものの代名詞として使われるけど、これは日本が世界に誇れる行事だと思う。この集客力、 ありえない。
徐々に小さくなっていくビッグサイトを船窓から眺めながら、僕はそんなことを考えていました。

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あ、あれ?ビッグサイトの上になんか見えるのは…。
ズームしてみると、

P1010813

オタクたちの行列でした!ギャフン!ありえない!

この記事へのコメント
べジータの顔が知り合いにそっくりでびっくりした。彼、今はアメリカにいるはずなんだが・・・

ちなみに、コミックマーケット69の「69」って、コミケ用に特別に意味ある数字なの?いろんな文脈で見かける数字だと思うけど。
Posted by ツイシィ at 2006年01月01日 04:57
昨日はごめんなり!
さっさとニュウーバージョン制覇しにいくなり!!

「人がゴミのようだ!!」byムスカ

勇者様ご一行の右隅に写ってる、目の大きい鳥うつってるね。
あれはまた別のキャラクターなのかな・・めっちゃこっち見てる

しかもメイドさん、猫耳はえてる!!人間じゃねぇ!!
Posted by ちー at 2006年01月01日 15:13
いや〜眠かった。。。。
アイは眠かったデスヨ。

水上バスもほとんど覚えてねぇ〜。寝てたから。

まぁ,夏コミも行きましょう。有給取るからさ!!
Posted by aki at 2006年01月02日 01:01
あっ忘れてた。。

オメッオメッオメッ―――!!!
Posted by aki at 2006年01月02日 01:26
>>ツイシィ
君は本当にいやらしいな!
69ってのは、『第69回』って意味だぴょん!
ベジータとリアルで知り合いなら是非紹介してほしい。


>>ちー
あの右側の鳥は、ドラクエVのバラモスっていう敵だよ。
コスプレにするとやたらとコミカルな戦士になってしまうけどね!
メイドに猫耳は…まぁ基本かなって感じですよ。


>>aki
言ったな。夏コミはちゃんと有給とれよ!無断欠勤でもいいぞ!
そして前日はちゃんと睡眠取ってきてね♪
オメ○、オメ○ッ!
Posted by EBA at 2006年01月03日 01:05
おいー、誤解だよ(いやらしがる君がいやらしい)。ひょっとして戦後ポピュラーカルチャーの節目、1969年にかけてるのかな、と思ったまでだよ。実はコミケがそこを意識してる、みたいな裏話があるのかと。回数かとも思ったけど、さすがにそんなにたくさんやってはないかなぁと。でも、やってるんだね、隆盛だね。

EBAはコミケ業界にもすぐ適応できそうだの。素質あるかもね。
Posted by ツイシィ at 2006年01月03日 02:37
バラモスか!!

後ろに写っている人の頭とかぶって
頭の横にだけ髪の毛生えてる
ツルツル博士みたいな鳥かと思ったなり!!
Posted by ちー at 2006年01月03日 15:12
>>ツイシィ
いやらしがる僕がいやらしいのか!こりゃ一本とられたなり〜。
コミケは実に四半世紀の歴史を持つ、由緒正しい伝統行事らしいよ。今度君も行こう。最近自分でも、自分のオタクとしての素質をひしひしと感じてるとこです。
てか、1969年には具体的にはどんなことがあったんだい?


>>ちー
確かに見ようによってはそう見えるね…。俺は中身の人間がどんな人なのかが気になるよ。すごいカワイイ女の子だったらどうしよう!
てかツルツル博士って誰だよ!教えてくだちい。
Posted by EBA at 2006年01月05日 12:27
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