2006年02月04日

剣神レボリューション

タイトルを見て、「また剣神の話かよ…」とゲンナリした人、そうです、また剣神の話です。

今週火曜日、僕はいきなりヒロポンに呼び出され、二つ返事で彼の家へ向かいました。当然、 かばんにはロトの剣が入っています。
僕とヒロポンは剣神をやり始めました。
正直、その時の僕には「剣神はもう極め尽くしたわい、すでに俺は剣神の神、剣神神だわい」みたいな驕りがあった。 僕はヒロポンの前でゾーマをボコボコにし、ご満悦だった。
ヒロポンも剣神を持っているし、僕もマイ剣を持参したので、剣は二本あります。 ゾーマとの激しい戦いで剣がすっぽ抜けてどっかに飛んでってしまっても無問題。スペアの剣で戦えばいいのです。 てか実際にヒロポンがそれやった。

そんな中、ふとしたことからその革新的提案は生まれた。

「両手に剣持って、二刀流で戦ってみようか」

勇者が二人集まったときにのみ可能となる二刀流プレイ、剣二本で戦ったら二倍攻撃できるからむしろ楽じゃん、と思ったあなたはズブの素人(ズブシロ)です。
最新テクノロジーを用いて作られた剣神というゲームは、テレビの上に設置するセンサーから電波みたいのを飛ばし、 それを剣が反射することで剣の動きを認識するので、剣が二本あると意味不明な誤動作を繰り返してしまうのです。
実際、二本の剣を持って竜王に挑み「わしの味方にならんか?そしたら世界の半分をおまえにやろう」 というあまりにも有名すぎる質問をされた際、剣を一ミリたりとも動かしていないのになぜか「はい」 と答えたことになってしまい、いきなりゲームオーバーになりました。

要するに、剣二本で剣神をやるのは限りなく不可能に近い。

でもどうしても両手に剣を持って魔王をばっさばっさと切り伏せたい!
この一念から、僕たちは二刀流を始めた。何時間も何時間も試行錯誤が続きます。

結局僕らがたどり着いた結論はシンプルなものでした。
「その時攻撃に使ってない方の剣は、うまくセンサーから隠す」
これ以外に、二刀流のうまいやり方は存在しない。二刀流の意味が全く無いが、しょうがない。

しかしこれが難しい。僕らは「なるべく右手と左手で交互に攻撃する」という条件をつけて冒険の旅に出発したのですが、 スライムとさえまともに戦えません。一方の剣がうまく隠せていないと攻撃自体が出なかったりするんですよ。
僕たちは体をひねって剣を体の陰に隠したり、手をダランとすることで剣をセンサーの認識範囲の外に隠したりと、 あらゆる工夫をしながら戦いましたが、これが異常に疲れます。
今まで長いこと剣神をやってきましたが、これまでは剣を持ってない方の手には全く注意を払ってきませんでしたからね。
また、右の剣と左の剣で交互に攻撃する以上、左手でも右手並みの精密動作ができないとお話にならない。 非常に高いスキルが求められるプレイです。

で、剣神には「必殺技」というものが存在します。敵に大ダメージを与えるために、必殺技は欠かせません。 ある一定条件を満たすと必殺技入力画面に移行し、そこでタイミングよく、かつ素早く五回剣を振れば、めでたく必殺技が発動するのです。その五回の剣の振り方によって、色々な必殺技が出せます。
例えば最強クラスの必殺技である「ギガスラッシュ」の場合は、
1.左から右に斬る
2.上から下に斬る
3.左上から右下に斜めに斬る
4.右上から左下に斜めに斬る
5.左から右に斬る
の5ステップを踏めば発動することができます。

これを二刀流でやろうとすると、また変態的に困難なのです。
斬った覚えもないような方向の斬りが、ガシガシと入力されてしまう。

これは闇雲にやっても絶対に無理だ。そう直感した僕らは、各必殺技ごとに発動のための「型」を作ることにした。
入力の確実さとかっこよさを勘案しながら討論が続きます。
「この三発目は左手でいれた方がいいんじゃないか?」
「でもそれだと五発目が遅れるんですよね、だから四発目も左手で入れて、それで…」

討論は夜中まで続き、いくつかの必殺技の「型」が完成しました。
例えば前述のギガスラッシュの場合は、
1.(左手を上から背中に回し、左の剣を背中に隠しながら)右手で左から右に斬る
2.(1.の勢いのまま左足を前に出して半身の状態になり、右手をだらりと下げて右手の剣を右足の太ももに隠しながら) 左手で上から下に斬る
3.左手で、左上から右下に斜めに斬る
4.左手で、右上から左下に斜めに斬る
5.(左手を4.の勢いのままだらりと下げて、右手を地面と平行に上げて、右回りに体ごと一回転しながら)右手で、 左から右に斬る
というやり方が、公式の「型」になりました。
僕が何を言っているのかさっぱりだと思いますが、安心してください、それが正常な反応です。

でもこのギガスラッシュの撃ち方は本当にかっこいい。ぜひ実際のプレイ動画をアップしたいのですが、 PCのスペックや機材的に無理なんですよ。ごめんなさい。

こうして二刀流の剣神が始まりました。
何度も言いますが二刀流はありえない疲労をもたらします。両手で剣を振り回しながら飛び跳ねたり回転したりと、 まるでテレビ画面に向かってキチガイダンスを踊っているかのようです。天地開闢以来、こんな行為をした変態はいまだかつていなかっただろう。
ヒロポンはゼェゼェと肩で息しながら「これ、マラソン後と同じ種類の疲れですよ…」と呟いていましたし、 僕は竜王と戦ってる最中に足がガクガクして倒れそうになってました。そしてフラフラになったヒロポンは手元が狂って「命の次に大切な」 ノートパソコンを思いっきり剣で切りつけてしまいました。可哀そうに。

二刀流はとにかく苦しい。でも苦しいからこそやりがいがある。なんだかんだで僕は二刀流に慣れてきて、縦横斜めとスムーズに斬れるようになっていった。りゅうおうには敗北してしまいましたが、もう少しで勝てる、という手ごたえはありました。
正直なところ最近は剣神に飽きかけていたので、この斬新すぎるプレイ方法は良い刺激になりました。 同時にそれぞれの課題も浮き彫りになったので、弱点克服のために日々の研鑽を積まなければ。
ヒロポンの弱点は左手の精密動作性。僕の弱点は肩関節の柔軟性。
体が硬いと、体をひねって剣を隠すという重要動作がどうしてもワンテンポ遅れてしまいますし、なにより怪我しやすいですからね。 これからは毎日、風呂上りにストレッチをしようと思います。

このように、剣神にはまだまだ無限の楽しみ方がある。どう楽しむか、それは勇者一人一人にかかっている。新しい楽しみを見つけていく、 そんな人間の想像力って素晴らしい!そう思った一泊三日だった。
そう、僕は二刀流にのめりこむあまりに、火・水・木とヒロポン家に泊り込んでしまったのです。
やるべき勉強を、全くしていない…。人間の想像力って邪魔くせぇ!今週も、人生オワタ\(^o^)/

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。