2006年03月01日

言い訳

3月になりました。
結局2月に書いた日記は7件。またまた月あたりの最小件数を更新してしまいました。

僕がろくに日記を書かないのに増えていくカウンタの数値を見ていると、いささか後ろめたい気持ちになります。
このブログを訪れる人はやっぱり何らかの期待をしてわざわざアクセスしてくれるわけで、その期待に応えられないのが、真面目な話、 申し訳ないなと思うのです。

ここでちょこっと言い訳をさせてもらうと、2月はけっこう忙しかった。
勉強会は週三回に増えて(増やしてもらって)、予習の大変さが3倍、もしくはそれ以上になりました。
中国の思想史について論説している漢文をテキストにして読んでいるんですが、 テキストの中には様々な経典や先人たちの名著の引用が異常に多い。それをいちいち原典に当たって調べながら漢文を読んでいくんですが、 それがメンドクサイ。僕、辞書とかひくの嫌いなんですよ。辞書って重いじゃん。

でもこの「調べる」という作業を通じて中国哲学の基礎資料についての基礎知識がついていくわけで、 まぁホントにまだ基礎の基礎なんですけど、この世界でメシを食っていこうとしている僕にとっては大事な作業なのです。なにより、 引用部分の意味が分からないと筆者の主張も意味がわかりませんからね。調べるのもだいぶ手早くできるようになってきたし、 これからも頑張ろうと思う。


あと2月は、精神的に落ち込んでる時期がありました。理由は色々考えられますけど、本当に辛かったです。食欲も湧かなかったから、 タバコとお茶だけを口にしながらネットしたり、剣神したりと、荒みきっていました。友人には「死んだ魚よりも死んだ魚の目をしてるよ」 なんて言われますし、もうこの世から消えていなくなりたかった。死ぬのは怖いから、死にたいとは言わない。

そんな僕を救ってくれたのは、酒とギャンブルだった。
最高に落ち込んでた時期に、ちょうどDJ・MEITENさんのクラブイベントがありまして、僕はフラフラしながら行ったんですよ。 その時の気分的には、家で布団をかぶって自分の寿命が無くなるまでずっと寝ていたかったのですが、約束は約束だから一応行ったのです。
正直クラブは全然楽しめなくて、白けきった顔をしてた僕は一緒に行った友人に怒られた。確かに悪いことしたなぁ。
で、1時ぐらいにクラブを出て、友人2人と近くの和民に行って酒を飲んだ。閉店する朝5時まで飲み続け、 イベントを終えたMEITENさんと明け方に合流。なぜかそこから麻雀をすることになりました。「ちょうど4人いるし」とか言ってね。

やっぱり麻雀って異常に面白い。麻雀中の集中力が、あんなに圧し掛かってきていた暗い気持ちを完全にどこかへやってしまった。
その日の僕の麻雀は、精神状態を反映してか、やたらと浮き沈みが激しかった。8半荘やって、4トップ・4ラス。トータルでちょびっとプラス。 四暗刻テンパイの次局に大三元イーシャンテンなどと、何かが歪んでいた。
思う存分に麻雀して外に出ると、そこは日曜お昼の渋谷の雑踏。ワイワイガヤガヤとすごい人ごみの中、 疲れきった顔の4人の男が人の流れに逆走しながら朝帰り、いや、昼帰り。この背徳感がたまりません。
そういえば、浪人のときも、大学1年のときも、しょっちゅうこんなことしてたなぁ。深夜に集まって朝まで麻雀して、 出勤してくるサラリーマンたちとすれ違いながら家に寝に帰る。懐かしい感覚を味わって、なんか嬉しくなりました。

てか、その時期は僕の周りでも鬱ってる人が結構多くて、ビックリした。同時多発ウツ。なにか季節的な問題なんですかね? 日光の欠乏による鬱って実際にあるらしいけど。


まぁ2月はこんな感じだった。
忙しいといえば忙しいけど、ヒマといえばヒマだった。だって現に、ヒロポン家に泊まって徹夜でゲームとかしょっちゅうやってたし。

本当のことを言うと、実生活が忙しいときほどブログを書きたくなる、ってのがあるのです。なんでかはよく分かりません。 でももう10ヶ月ブログをやってる僕の経験則です。
つまり、ろくに更新をしなかった2月の僕はヒマ人だったということです。

言い訳にさらに言い訳させてもらいますと、日記を書こうという意志は確実にあったし、書きたいことも色々ありました。
でも一回サボって何日か間空けちゃうと、どうしても腰が重くなっちゃうんですね。
書こうと思う「ものごと」にも旬とか鮮度ってのがあって、それを逃すと途端に筆が進まなくなる。
これは別に時事ネタってことじゃなくて、書き手である僕の中での旬ってことです。旬を逃すと非常によろしくない。 どうしても文字をこねくりまわして捻り出すような書き方になってしまうんですよ。

そうやって書いた文章は、見た目はしっかりしているんだけど、どこか薄っぺらくて勢いが感じられない。なにより、 書いてる僕自身が辛い。
実際、書き始めたんだけど途中で止まってしまった日記が何個かあるし、ついに日の目を浴びることなく消えていったネタも沢山ある。 どれもこれも、旬を逃したせいだ。

逆に、旬を逃さずに書くときは楽しみながらツルッと書けちゃうんですね。書く内容と自分のテンションがうまく一致するというか。 そうすると、勢いのある元気な文章になる。
もちろんこの状態にも落とし穴があって、その時の勢いだけで一気に書いてしまうと、文章構成とか文法がメチャメチャだったり、 テンションが高すぎて後から読むと恥ずかしかったりする。

結局、月並みな結論ですけど、理性と情熱、どっちも必要なんでしょうね。個人的には、 自ずから迸ろうとする情熱を理性が適度に抑えるような感じで書けば、自分で納得いく文章になるような気がします。
僕の場合、理性の方は努力次第でいくらでも発揮できるけど、情熱の方はそういうわけにはいきません。いったん冷めてしまうと、 いくら強く願っても以前のような情熱は取り戻せない。
そういう意味で僕は、旬をしっかり捉えないと文章を書けない人なのかもしれないですね。

言葉には鮮度がある、ということは前々から意識していたんですけど、鮮度が問われるのはあくまで話し言葉だけだと思っていたんです。 でもブログを始めてから、書き言葉にも鮮度はあるということが嫌ってほど分かりました。
ただの記号の羅列である文章に鮮度を感じるとは、不思議なものです。
これにて言い訳おわり。3月は頑張ります!

この記事へのコメント
「旬」って、逃すにせよ捉えるにせよ、誰の文章にでもあると思うけど、「旬をしっかり捉えないと文章を書けない」ってことの前提に、「旬をしっかり捉えられる」って能力が必要だよね。EBAはそれが高いよな。けっこう「旬」を眼前に捉えようとして捉えきれないことって、ブログに限らずよくあるから・・・うらやましい。

ちなみに、同時多発ウツで思い出したけど、たしか3月は1年でもっとも自殺率が高い・・・日本だからかね。年度末。
Posted by ツイシィ at 2006年03月02日 01:40
5月病とか、厄年は環境の変化によるものとか言うけど
日照時間とウツってマジ深い関係あるらりら。
人間太陽がないと生きていけんぜよ。


言葉って、人の気持ちを伝える一番大きな手段だけど、
むしろイントネーションなんかで気持ちを伝えられない書き言葉の方が
気持ちを言葉に依存してる割合が高いんだろうね。
気持ちが高ぶる事柄が起こってから時間がたてば
それだけ他の気持ちとか雑念とかが混じってくるから
純度が落ちるのかな?それが鮮度なんだろか。
Posted by ちー at 2006年03月02日 10:55
いつも楽しく読ませてもらってます。これからもよろしく頼むよ。

なるほど、書き言葉にも鮮度はあるかもね。特にブログ等に於いては。
我々は古典を扱っているので、つい古いものに価値を置きがちな傾向がありますが、そうとも限らないということで。
Posted by M2 at 2006年03月03日 20:33
>>ツイシィ
うーん、今まではあんまり「旬」ということについて意識したことは無かったんだよね。更新が滞る言い訳を考えてたら気付いたの。
確かに自分の人生を省みてみると、タイミング良かったなぁと思うことが多い。
後々考えてみると、あの時の自分は旬を捉えられてたんだな、と思うけど、あくまで過去の出来事を振り返って気付く程度だからなぁ…。
目の前の色々な物事の旬をガッチリ掴んで離さない人になりたいね。特に男女問題。


>>ちー
うん、やっぱり物事には自分が精神的にどっぷり浸かっている時期ってのがあって、その時がその物事に関して文章を書くときのある種の「旬」だと思うのね。自分とその物事が精神的に一体化しているというか。
でも、時間がたったりすると、その物事を自分の中で客観的に見れるように消化していく。そこで旬が失われていくと思うんだよ。

でも客観的視点もやっぱり必要だと思う。「旬」至上主義だと独りよがりに限りなく近くなってしまうから。
新鮮な刺身も美味しいけど、熟成した漬物も美味しいってことだよ。多分。


>>M2さん
そうなんですよね、古典って思想史の源という意味で尊重されますけど、それとは別に、新しい・古いに関わらず、書き言葉にはそれ自体に書き手の息吹が宿ってるようにも思うんですよ。
漢文読んでても「この筆者は楽しんで書いてんなぁ」となんとなく感じることがあるんで、これが文章自体の鮮度なんじゃないでしょうか。

まぁ鮮度を感じ取るには読み手のスキルもそれ相応に要求されるわけで、もっと漢文読む練習しなきゃいけないなぁと思うわけです。
最後は優等生的発言でまとめてみました。
Posted by EBA at 2006年03月03日 23:20
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