昨日がそれに近い状態だった。なんでもないことが気に障る。そんな状態の自分にも腹が立つ。この繰り返しで、僕はどんどん嫌な気持ちになってくる。そしておそらく僕のそばにいてくれる人も。
僕たちは、誰々にこういうことを言われた、されたなんてことばっかり考えてるけど、その逆にはなかなか考えが及ばない。日常的に誰かと会う生活をしている以上、自分が周囲に与える、もしくは与えてしまうものについて意識することが必要だ。
もちろん、あらゆる他人について気を配るなんてことはどだい無理な話だ。でも、もう自分の一部になっている、そんな他人には、自分にしてあげるのと同じぐらいのケアをしてやろう、と思う。自分の一部になってるような他人が不快な気持ちになったら、当然自分も不快になるからね。自分のために他人に気を配る。とても自然だ。そこには自然な『礼』がある。
『自分の一部になっている他人』である、とお互いを感じる関係、それが愛の最終形なのだろうか。幸か不幸か僕にはまだそれはわからない。自分と他人の境界が揺蕩う、そんな境地に至りたい。