おはようございます!今日は家で夜を徹してツイシィさんと酒を呑んでたんですが、 彼が僕の後ろで変なイビキをかきながら眠ってしまったので、日記を書こうと思う。
おととい、メイド喫茶に行ってきました。再び。
その日は大学で勉強会がありましてね、僕は本当に疲れきってしまったんですよ。身も心も。
疲れた体を癒すならメイド喫茶、これ世界のジョーシキね。
ということで、TAIWANさんと秋葉原で待ち合わせ、『JAM アキハバラ』 へと向かいます。
個性ゆたかな妖精たちがご主人様のお帰りをお待ちしております!
いい具合にイカれた看板を横目に店へと入ります。
店内に入ると、そこは程よい広さを持った普通の喫茶店。キチガイ空間を期待していた僕が、内心がっかりしながらメニューを開くと、
そこにはめくるめくファンタジーなメニューが!メイド喫茶ってのはこうでなきゃ!
TAIWANさんは『フェアリートマトリゾット』を、僕は
『妖精さんの萌え萌えオムライス』をオーダーします。
『妖精さんの萌え萌えオムライス』はなぜか1200円もするんですよ。
僕は正直ペペロンチーノを食べたかったんですが、メイド喫茶は一期一会、僕は泣きながら妖精さんのボッタクリオムライスをオーダーしました。
だってこれが一番ファンタジーな名前なんだもん。
メニューの説明によると、この『妖精さんの萌え萌えオムライス』、メイドがケチャップでイラストを描いてくれるらしい。
どんなキモヲタなイラストが描かれているか、ワクワクしながら待ちぼうけます!
待つこと十数分、まずはTAIWANさんの『フェアリートマトリゾット』が運ばれてきました。
うん、まずそう。
『食べる?』というTAIWANさんの親切な申し出を丁重に断り、妖精オムライスを待ち続ける僕。
朝からなんにも食べていない故、空腹は限界に達しています!
そしていよいよ妖精卵飯が運ばれてきました。ところが、そこには何も描かれていないではありませんか! 「これは詐欺罪にあたるんじゃないか…ッ」と叫びかけた途端、メイドが言いました。
「なんのイラストを描きますかぁ?」
予想外の展開に狼狽する僕、今アキバで流行ってるエロゲーはなんだったっけ、やべっ、わかんね、ああああああ「い、 いや、なんでもいいんですけど…」としどろもどろしていると、巻き髪がゴージャスなそのメイドは、
「では私こないだ、愛・地球博に行ってきましたので、それを描きますね」
と、何人もの客にこの絵を描いているであろう慣れた手つきで、オムライスにイラストを描き始めます。
愛・地球博なんぞになんの興味も無い僕は、混乱のあまりに、
「あ、これってモリゾーですよね!?」
と知ったかぶります。
キッコロだった。
こんなん区別つかねーよ!
当然このオムライスがおいしいはずもなく、
僕はオムライスをクーリングオフしたい気持ちでいっぱいになりながら機械的にスプーンを口へと運びました。
本気で冷凍食品の味がした。
うちの大学の学生会館の食堂のオムライスの方がおいしいぞ。値段も3分の1だし。
1200円もする餌を食べ終わった僕は、なにか面白いグッズが売ってないかと店内を見回します。
すると、レジ横にキラキラと輝くJAMオリジナルZIPPO(ジッポ)が!これ欲しい!
いくらなんだろう?
ふむふむ、ポイントカードを10枚ためるともらえる非売品らしい。
ポイントカードには1000円ごとに1個スタンプがもらえて、スタンプを10個集めると1枚分なんだってさ。
そっかそっか、このZIPPOは10万円かぁ。さすがに買えないなぁ。
僕は、またもや大後悔時代しながら店を出ました。唯一の収穫は、僕らの後ろの席にいた男性二人が、 ノートパソコンで美少女のイラストを鑑賞していたこと。彼らから放たれる聖地アキバのオーラを、全身で感じました。あぁ癒される。
こうして僕の2回目のメイド喫茶体験は終わりました。知らないうちにのめりこんでいるのではないかと心配でたまりません。
最初はネタとして大笑いするために行ったメイド喫茶なのに、いつのまにかそこで一喜一憂している僕がいるんです。
かのニーチェも『善悪の彼岸』の中でこう言っています。
怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、 深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。
メイド喫茶ってのは、怪物で、しかも深淵なのかもしれませんね…。
どうにかしたいんだけどなんかいい方法ないかねぇ
そっかそっか、君も妖精さんの萌え萌えオムライス食べたいか!
よしわかった、今度連れてってやるよ!
>>ツイシィ
「けっこううるさい」なんていうレベルじゃなかったぞ、
ガゴゴゴ…グゲゲゲ…ギゴゴゴ…!ていう感じで、
ガ行五段活用なイビキだった。また呑もう。