2005年09月07日

軍人台風直撃の巻

今から合宿に行ってきます。
向かう先は軽井沢。台風14号くんとの遭遇が激しく不安ですが、どうせ向こうでは部屋にこもって勉強するだけだから、天気なんかどうでもいいや…。

そういや台風の強大な雨雲によって、先週の日曜、僕の住んでいる杉並区は川が氾濫したらしい。けっこう豪快にね。もう22年もここに住んでいるけど、こんな話は聞いたことがないなぁ。

僕のご近所さんたちが床上浸水とかでてんやわんやしているその時、僕も僕で、池袋の雀荘でてんやわんやしていました。その日の麻雀は圧倒的な負けを記録していましたから。

序盤戦はまぁ普通に打てていたんですよ。頭も勘もよく働いていて、悪くない感じでした。
ところが中盤戦に差し掛かると、圧倒的な強さを見せ付けはじめた男がいました。彼の名前は、軍人さんとでもしておきましょうか。
この軍人さん、もう勢いがとまらなかった。僕らからドカドカと点棒を毟り取っていきます。麻雀にカモフラージュしているものの、それはまさに暴力でした。そう、池袋の雀荘にも軍人さんという名の台風が発生してしまったのです。
絶対的な運量の差を感じ始めてしまった僕は、気持ちいいぐらいに集中が切れました。アハッ☆

麻雀ていうのは人よりも多くの点数を集めることが目的のゲームです。しかし誰かが点数を得れば、誰かは点数を失うわけです。ゼロサムゲームってやつですね。
さて、点数を極限まで失い、持ち点が無くなってしまう最悪の状態、それを「トび」と呼びます。
「もう点数無いや、トびました」
という風に用います。
トんでしまうと、失った点数に加えて更にペナルティがつきますから、もうこの世の地獄です。トぶことだけはなんとしても避けなくてはならない。ブザマでも卑怯でもなんでもいい、とにかくトんではいけないのだ!

その日の僕はトびまくった。トんでトんでトびまくった。
そしたらだんだん気持ちよくなってきたんです。これが堕落の快感か、僕は通常では絶対に打たないような牌をキチガイのように打ち続けました。いつのまにか、点数を失うことへの恐怖は無くなっていました。僕はついに、無欲の麻雀を完成させたのです!

僕は軍人さんたちに点棒をばらまき続け、豪快にトびまくりました。「I can fly!!」と叫びながらね。まるで、太陽に向かって崖から飛び降りるイカロス先生のようになってた。

夜も明けて終盤戦に差し掛かった頃、僕はふと我に返りました。今までの成績集計を振り返ってみると、そこには目を覆いたくなるような成績が。当たり前です。
僕は気合を入れなおし、丁寧に、粘り強く打ちました。その時は本当によく集中していたと思います。

まぁそんなことぐらいでは、離れていったツキってのは戻ってこないんですけどね。麻雀ってのは本当に残酷なゲームで、人間の努力とか意志とかそういうものが運という得体の知れない存在によって為す術もなく流されていく、それを楽しむ遊びなんですよ。いくら頑張ったって駄目なものは駄目、という苦しい遊戯なのです。ま、だから楽しいんだけどな。

麻雀自体はただの室内遊戯ですけど、現実世界をよく表しているゲームだと思います。人が自分の意志や力でできること、それでもどうにもならないこと、その二つのバランスが絶妙なんですよね。4人でのバトルロイヤルってのも予測不可能な展開を作り上げるのに一役買っています。
そう、卓上はこの世界のミニチュアなのです。なんて深遠なゲームなんだろう。

さて、その深遠なゲームとやらで負けまくった僕。結局、福沢諭吉大先生を一枚失うことになりました。まぁこんぐらいで済んでよかった。僕は晴れ晴れとした気持ちで、軍人さんに諭吉を手渡しました。麻雀って、負けても負けてもまたやりたくなってしまうところが恐ろしいですね。
あぁ、早くまた、パチパチパチパチと吐き気がするぐらい麻雀したい!

そろそろ出発する用意をしなきゃいけないんで、ここらへんで。余裕があったら、軽井沢から携帯による日記更新をしようと思います。電波入るかな?
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